北海道・知床半島の入口にある斜里町。大自然を学びの友としてきた児童数14人の、峰浜小学校が今年3月に閉校し、1世紀あまりの歴史に幕を下ろした。斜里町が、閉校の判断基準を児童数15人としているためだった。 地域と学校は、互いの結びつきを大切にしてきた。子どもたちが、郷土愛を育むように、様々な学校行事に大人たちが関わる。地元の食文化を学んで欲しいと、知床産のサケを使った「サケとば」作りは、秋の名物行事だった。子供も大人もステージに立つ学芸会は、地域のつながりを確認する場だった。 斜里町には、小さな学校を残す取り組みとして、「ふるさと留学」制度がある。峰浜小学校には、東京や関西などから5人が留学してきて、児童数の減少を補う希望のかがり火となってきた。しかし、地元には、学校の存続を望まない声があった。 知床の小さな学校の、閉校までの半年間に密着。「地域にとって学校とは何か?」を考える。
制作:HBC北海道放送
取材:五十嵐 浩二 |
■ バックナンバー
|