北朝鮮・平壌。去年8月、日本の大学生8人が降り立った。主な目的は平壌外国語大学で日本語を学ぶ同世代の若者との交流だ。 これは絵画制作を通じて日本と朝鮮半島の子供たちの交流を進めるNGOの働きかけで始まり、5回目だ。年々、日朝の学生が一緒に過ごす時間は増え、話す内容に制約はなくなった。 恋バナで盛り上がったりスマホでセルフィーを撮ったり、屈託のない笑顔を見せる一方で、核・ミサイル開発に話がおよぶと、途端にかみ合わなくなる。 「核兵器を持つのは自分たちを守るため」 滞在中も北朝鮮は、潜水艦発射弾道ミサイルを発射し平壌外大の学生は、「強い軍事力を誇示できた」と胸を張った。 わかりあえない部分のほうが多かったかもしれない。それでも友情を築いた日朝の学生はそろって言った。 「わたしたちの世代で関係改善しよう。会いたいときに会えるような関係に」
ディレクター:遠藤弥生(TBSテレビ)
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