——お2人が演じられている兼岩憲三と兼岩順子は伯朗とどのような関係ですか?
小日向:伯朗くんの母・禎子さんの妹が坂井さん演じる順子さんで、その旦那が僕の演じている憲三です。今回、坂井さんとは初共演なんですが、不思議と初めてという感じがしないんです。
坂井:しないですよね!
——お2人は撮影の合間、すごく楽しそうに話されていました。
小日向:坂井さんは……いつも……とっても、あのぉ、穏やかで。
坂井:なんで詰まっているんですか(笑)。
小日向:いやいや、僕は坂井さんの笑い方がすごく好きなんです。
坂井:ありがとうございます。小日向さんは……とっても話しやすい方で、現場のみなさんに愛されているムードメーカーです。
小日向:僕たち、とっても仲が良いんですよ。
坂井:はい。
小日向:憲三と順子もとても仲のいい夫婦で、強い絆で結ばれているなと思います。子供がないので、伯朗くんのことを息子のようにかわいがっています。
——憲三と順子がどのようなキャラクターか教えていただけますか?
小日向:憲三は数学の先生だったみたいですね。
坂井:みたいですねって…他人ごとみたいに(笑)。
小日向:今は学者として数学のいろいろな謎解きをしています。素数の並び方の法則とか。素数というのはですね、1と自分自身以外に約数を持たない数で……。
坂井:小日向さん、すごく数学者っぽいです(笑)。
小日向:そして伯朗くんの良き理解者でもありますね。
坂井:順子さんは監督から「泉のような人」と言われてまして。明るくて元気で、順子さんも伯朗くんの良き理解者であります。
小日向:坂井さんみたいな人ってことですね。
坂井:そうだといいなぁと思います(笑)。
——妻夫木さんと吉高さんと演じられての感想はいかがですか?
小日向:2人はとにかくセリフが多くて。セリフに追われる大変さがありそうです。休み時間も妻夫木くんはず〜っと台本を読んでいますから。でも吉高さんと2人で楽しそうにもしています。
坂井:そうですね、良いコンビだと思います。お芝居をしてないときはリラックスされていて。私たちも現場にいてとても楽しいです。
——矢神家での撮影のときとは違いそうですね。
小日向:僕ら矢神家での撮影現場は見ていないんですけど、ピリピリしてそうですよね。
坂井:想像すると、そうですよね(笑)。
小日向:台本を読む限り結構、大変なシーンの連続で。
坂井:矢神家の方たちは一癖も二癖もありそうですしね。
小日向:遺産相続のことで争ってばかりで。向こうは本当に怖いです!
坂井:怖いですね(笑)。
小日向:兼岩家はそういうのはないですから。
坂井:とても庶民的です。
小日向:そうですよね!
——ちなみに兼岩家の料理は順子が作っていますが、裏設定があるとか。
坂井:順子さんは料理が上手って設定なんですが、実は味がしょっぱいらしいです(笑)。
小日向:そうなの?
坂井:はい、監督が言ってました(笑)。「順子が作る料理はちょっとしょっぱい」って。
小日向:監督のイメージなんですね。
坂井:ちょっと味が濃いそうです。
——最後に、お2人から視聴者の方にメッセージをお願いします。
小日向:伯朗くんが唯一、ほっとできる場所が兼岩家。矢神家とは圧倒的に違う空気が漂っていますので、そういう柔らかいシーンを見ていただければと思います。
坂井:そうですね。矢神家と違って、ちょっと癒されるようなシーンが多いので。兼岩家は伯朗くんの素顔が垣間見れる場所だと思っています。
小日向:ちょっと伯朗くんが愚痴を言ったりね。
坂井:本心が言えたりと、兼岩家はそういう場所なので、ぜひ最後まで楽しんでご覧になってください。