放送内容
グアテマラの広大なジャングルに現れるいくつもの神殿ピラミッド。マヤ文明最大級の都市ティカルに築かれた建造物だ。遺跡と周囲の広大なジャングルも共に世界遺産となっている。1世紀に始まったティカルの王朝は約800年間に33人の王が統治した。神殿ピラミッドから王墓が見つかり、今も発掘中のピラミッドでは新発見がつづく。撮影の直前にも「入れ子構造」の神殿ピラミッドの内側の古い壁から不思議な絵が見つかった。
王たちが眠るピラミッド
ティカルの中央広場に向かい合うように聳え立つ神殿ピラミッド。1962年、1号神殿から大量のヒスイを纏った王の骨が見つかった。現在マヤ文明研究者の中村誠一教授が修復発掘中の33号神殿からも黒曜石の石器などが見つかり、新たな王墓発見の可能性も!
ジャングルに 古代マヤ人の食糧
遺跡とともに世界遺産となっている周囲の広大なジャングル。そこには古代マヤ人が主食のトウモロコシと同じように重宝したラモンの木がある。ラモンの実はタンパク質が豊富で長期貯蔵もできたため、家の周りにこの木を植えていたという。
新発見!ピラミッドに謎の絵
マヤの建造物は古いものの上に新しいものをかぶせる「入れ子構造」となっている。撮影の直前、そんな入れ子構造のピラミッドから考古学者も驚く新発見が!内側にある古いピラミッドの壁に不思議な絵が刻まれていた。今後、その絵が持つ意味などの研究が進む。
マヤと異文化の交流
ティカルの最も古いエリアに建つピラミッド。それはメキシコに築かれたテオティワカン文明の建築様式で建てられている。1000キロ以上の距離を超え、二つの文明には交流があった。友好関係だった二つの文明の間に起こった異変を石碑が物語る。