放送内容
カナダ西部アルバータ州に広がる荒野はバッドランドと呼ばれる。そこは7500万年前の地層が剥き出しになり、シワシワの岩やキノコのような奇岩が聳える。7500万年前の地球は恐竜たちが生きた時代。州立公園は恐竜化石の世界的な宝庫で、少し歩くだけでいくつもの化石が見つかる。過去には恐竜の全身骨格も出た。恐竜の化石からは生態や、当時の環境などもわかってきた。ティラノサウルス科のアゴの化石から新しい説が！
世界最多 恐竜の眠る大地
7500万年前―白亜紀の地層が剥き出しになったバッドランド。長い年月をかけ侵食された地層にはキノコのような形の奇岩やシワシワの岩が聳える。いまも侵食され続ける大地から恐竜の化石が次々とあらわになる。世界最多と言えるほど多くの恐竜化石が眠る。
シワの岩に閉じ込められた恐竜
シワだらけの岩山から見つかったハドロサウルス科の恐竜の全身骨格。骨格だけでなく皮膚の一部も化石になり、恐竜を知る貴重な資料となっている。公園で発掘した化石は近くにある世界最大級の恐竜博物館に持ち込まれ、研究展示される。
新説登場 ティラノサウルス
白亜紀最強の肉食恐竜ティラノサウルス。最近、アゴの化石の研究から新説が発表された。アゴの傷は、同じ種の2頭が求愛や力を誇示するために喧嘩し生じたもの。成体のほぼ半数にあったことから、難しかった性別を見分ける判断材料になるかもしれないという。