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2016年3月6日放送
ドゥルミトル国立公園

謎の地層!ひっくり返った山

2000メートルを超える峰が連なるドゥルミトル山脈を目指す。
急勾配の上り下りが続くその先に待っていたのは、氷穴、レデナ・ペチナ洞窟。
そして、最高峰ボボトフ・クックの地形は、プレートがぶつかり合って生まれ、世界でも珍しい不思議な褶曲模様を描いた。

ヨーロッパで一番深い大峡谷

バルカン半島最後の清流、タラ川を下る。
川面から高さ1300メートルの断崖、ヨーロッパで最も深いタラ峡谷だ。
峡谷の周りには、高さ50メートルを超えるヨーロッパクロマツの原生林が広がる。
公園にはヨーロッパの太古の自然がいまだ息づいている。

黒い氷河湖!秘境に生きる

公園内には様々な色の氷河湖が点在している。
湖面に映る木々の影にちなんで名づけられた黒い湖は最大のもの。
湖の水は、伏流し、峡谷のタラ川にも合流する。
そんな「ヨーロッパ最後の秘境」にも300年以上前から暮らしている人々がいた。

モンテネグロ北東部にあるドゥルミトル国立公園。
ヨーロッパで最も深い断崖を有するタラ峡谷、そして、この峡谷に沿って、かつてヨーロッパの大部分を覆っていたクロマツの原生林が広がる。
氷河期に形成された多くの湖沼が点在し、原生林を流れるエメラルドグリーンのタラ川は、バルカン半島に残された未開の川。
世界的にも珍しいドゥルミトル山塊の褶曲地形は、ここが「ヨーロッパ最後の秘境」と呼ばれるに相応しい象徴である。

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