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2009年10月25日放送
ナンダデヴィと花の谷国立公園

花の谷への旅

花の谷へ行くにはリシケシュという街からガンジス川を遡る一本道600キロをひたすら走らねばならない。崖崩れにも慌てないインドの人々、次第に狭まるガンジスの川幅、山を素足で歩く巡礼者などインド北部を旅する目線で構成している。

花の谷

「花の谷」は四方を氷河に囲まれた2キロ×10キロの広大な谷で、600種にも及ぶ多様な高山植物が群生する。その中にはここでしか見られない貴重な種もある。スタッフが重い機材を背負いながら2時間の山道を歩き、ようやくたどり着いた花園はそれ以上説明の必要の無い風景。

花の谷祭り

花の谷の麓の村で毎年夏の終わりに開かれる「花の谷祭り」。村の男2人が裸足で二日間かけて目指す山には、ナンダデヴィの女神パールバティが宿ると信じられている幻の白い花「ブラフマカマル」がある。霧の中、男たちが裸足で白い花を摘む幻想的な光景は神聖で荘厳な雰囲気に包まれている。

インド・ヒマラヤの麓にナンダデヴィと花の谷の2つの国立公園がある。ナンダデヴィは自然環境保護のため立ち入りが禁止されている。花の谷は標高3500 メートルに位置し、氷河に囲まれた広大な谷に約600種の植物が自生、4月下旬氷河が溶け出す頃から9月まで一斉に花が咲き乱れる。また麓の村には、花の谷に咲く聖なる花「ブラフマカマル」を山のように摘み、女神に捧げる幻想的な祭りがある。花にあふれた豊かな自然と花と共に暮らしてきた人々の深いつながりに迫る。

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