JNNドキュメント

JNNドキュメント 毎週(火) 午後11:00〜12:00

地上波では、地域ごとにしか見ることのできない地方局制作のドキュメンタリー番組を毎週お届けします。
TBSの日本全国28局の系列局、JNN(Japan News Network)が誇る日本各地の取材班が、時間をかけて紡いだ秀逸のドキュメンタリーをお送りします。

2021年06月放送

2021年06月29日放送

夢へのターン〜日本一の空手少女が挑む

制作:tysテレビ山口

全国の頂点に立った少女が山口県にいました。
野田彩加さん、中学3年生。空手の全国チャンピオンです。
そんな彼女が次に挑むのはボートレースの世界。目指すはボートレーサー誰もが憧れる、賞金女王。
若干15歳の少女の姿にカメラが密着。奮闘する姿を追いました。

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2021年06月22日放送

脱・ダム撤回〜民意はどこに〜

制作:RKK熊本放送

止まらない巨大公共事業の象徴として全国的にも話題となった熊本県の国営川辺川ダム建設。     
ダム建設の賛否で流域住民を二分して半世紀近く揺れ続けたダム問題は2008年、蒲島郁夫知事の「ダム計画の白紙撤回」決断によっていったん、終止符が打たれた。
ところが去年7月、球磨川が氾濫し多くの人命と流域住民の財産が奪われた豪雨災害を機に事態は一変する。国が「川辺川ダムがあれば人吉市での最大流量を4割抑えられた」という 推計を示したこともあり、「ダム必要論」の声は徐々に大きく・・。そして去年12月、ついに熊本県の蒲島知事は、かつてのダム建設中止方針を撤回し、ダム建設の方針を打ち出した。
今回の豪雨で犠牲になった65人のうちのひとりに、長年、球磨川沿いで夫婦でアユ宿を営んでいた川口豊美(とよみ)さん(73)がいる。球磨川のお母さんと呼ばれ釣り客たちに親しまれた豊美さんは、川の環境が変わってしまうとダムに反対してきた。長女のみきさんも、母の命を奪ったのは球磨川ではなく豪雨だと訴える。
今回の県方針の過程では、専門家や流域住民からの意見聴取もあわただしく行われたが依然、建設の賛否は割れたまま。
再び流域の大きな火種となった川辺川ダム問題。翻弄される住民の思いを追った。

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2021年06月15日放送

“不要不急”の町で

制作:RKB毎日放送

世界を翻弄する新型コロナウイルス。現在、様々な人やモノや活動が、有形無形の大きな影響を受けている。「不要不急」の外出自粛が掲げられる中、特に人の多い祭りや、イベントなどは真っ先に中止や延期を余儀なくされた。
700年以上の歴史を持つ、博多の夏の風物詩・博多祇園山笠は、昨年、戦後初めて開催が見送られた。祭の男たちが集い、賑わっていた居酒屋は、緊急事態宣言の影響もあいまって売り上げを大幅に落とし、店主・久保直樹さん(66)は閉業も口にする。山笠の制作に取り掛かっていた人形師・白水英章さん(56)は制作費用の一部を受け取るも、大きな収入を失った。幼い頃から山笠とともに育ってきた男性・讃井健吾さん(44)にとってヤマは生きがい。いつもの活気を失い、静けさに包まれた博多の町を嘆く。
「山笠のない1年」を過ごし、未だ先が見えない中、山笠を運営する博多祇園山笠振興会は、今年の山笠開催の意向を発表した。果たして本当に開催できるのか。町は不安と期待に揺れている。
一方、数多くのミュージシャンを生み出してきた福岡の音楽文化も大きな影響を受けている。福岡市でライブハウスを経営する福島康之さん(52)はバンド「バンバンバザール」のリーダー。全国ツアー中、福岡の町に惹かれ、東京から移住してきた。コロナ禍でライブハウスは長期の休業を余儀なくされ、自身のライブツアーも中止となる。そんな中でも、リモート録音で新曲の完成にこぎつけ、様々な対策を施して久々のライブを行う。手探りで行われたライブ、そこに音楽の喜びがあった。
「不要不急」とひとくくりにされがちな祭りやエンタメ。確かに不急ではない、でも不要ではない。それらが町の個性となり、町が輝く。それらが人の心を温める。そんな思いで逆境の中、活動の火をともし続ける人々の姿を追った。

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2021年06月08日放送

ふるさとをつなぐ ”全壊”津野地区の1年

制作:SBC信越放送

去年10月の台風19号災害から1年(=番組制作当時)。千曲川の堤防が決壊した長野市では復旧工事が進む一方、住宅の再建などは思うように進んでいない状況だ。
長野市長沼の「津野地区」は、73世帯すべてが全壊した。被災後、これまでに地区へ戻ったのは10世帯程。多くが地区を離れて暮らしているが、半数は戻らないとの見方もある。高齢化が進むリンゴの産地は、水害への不安が尽きない中、地区をどう維持していくのかという課題に直面している。
こうした中、住民たちは歩みを進めている。若月敦さん(51)は、地域の「拠りどころ」になろうと、いち早く理美容店を再開し、仲間の帰りを待つ。農家の渡辺美佐さんは、生産者仲間と地区にある畑の泥出しに奔走し、リンゴ栽培を続ける。
一方、新型コロナウイルスの影響で、住民同士がつながりを持つ機会が減る中、被災した神社の氏子総代下川清和さん(72)は、「秋祭り」の実施を提案した。水害のたびに地区を再建し、「ふるさと」を次の世代につないできた津野地区。伝統の獅子舞に思いを込める。
「全壊」した地区の1年を追う。

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2021年06月01日放送

救いたい命〜コロナ禍の救急医療〜

制作:HBC北海道放送

道央圏で唯一ドクターヘリを持つ、札幌の手稲渓仁会病院の救命救急の現場にカメラが密着した。救急搬送される患者は年間2万人。30分に1人のペースでやってくる計算だ。一刻を争う救急患者に対して、医師らは防護服を着るなど新型コロナウイルスの感染対策をしながら治療にあたる。常に感染のリスクにさらされながら、救急医療を支えている。「緊張」が続く日々のなか、医療従事者やその家族に向けられる冷たい視線に苦しむこともある。
旭川では病院でクラスターが相次ぎ、医療体制が崩壊の瀬戸際に立たされていた。クラスターの病院に入り、感染対策を指導した専門家が現場で苦悩する看護師の思いを涙ながらに語る。さらに新型コロナ患者の受け入れをめぐって、旭川医科大学の学長の発言が物議をかもし、病院長を解任する事態に至った。
北海道で初めて感染者が確認されてから1年あまり。未知のウイルスは救急医療の現場をどのように変え、医師や看護師らはどのように闘っているのか、その最前線を報告する。

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