JNNドキュメント

JNNドキュメント 毎週(火) 午後11:00〜12:00

地上波では、地域ごとにしか見ることのできない地方局制作のドキュメンタリー番組を毎週お届けします。
TBSの日本全国28局の系列局、JNN(Japan News Network)が誇る日本各地の取材班が、時間をかけて紡いだ秀逸のドキュメンタリーをお送りします。

2019年12月24日放送

本の伝道師

制作:静岡放送

【内容】

高木が2つの本屋を営むきっかけは、3年前の事。販促活動のため、本の読み聞かせ会を故郷の西伊豆で開いたところ、教師時代の教え子(22年前、中学1年)から衝撃的な言葉を聞いた。「読み聞かせ会をやってくれるのは、嬉しいけど、(本屋さんがないから)本買えないの。先生、本屋つくってよ!」
高木は新刊本を車に積んで書店の空白地帯を廻る「走る本屋」を作ることを決意し、辞表を片手に、社長に夢を語ったところ、「高木さんのやりたいようにやって・・、そして本業も宜しく!」以来、戸田書店の高木は週末、走る本屋「高久書店」店主となった。
「高久書店」のコンセプトは「自分が読んでもらいたいと思う本を売る。」高木が自ら選んで良いと思った新書や絵本、話題の本を軽トラックに満載し、伊豆から長野県境に近い天竜まで、過疎地に本を届ける。だが、走る本屋はリスキーな商売。戸田書店なら本の仕入れは、出版取次会社を経由し、返品可能。しかし高久書店では返品できず、買い取りだけ。自己資金をつぎ込む高木さんの本を選ぶ力が試される。それだけに、売れた時の喜びはひとしお・・・小学校6年の少年が太宰治の「人間失格」を買った時は、少年相手の文学論に花が咲いた・・。目を輝かせながら本の肌触りを確かめる客。彼らとのコミュニケーションこそが「走る本屋」の醍醐味だと高木は言う。
 活字離れに抗う高木の試みは他にもある。書店員の投票で受賞作が決まる「本屋大賞」。その静岡版ともいえる「静岡県書店大賞」を6年前に作った。ベストセラーが出ても小さな本屋には回ってこない現実を踏まえ、静岡から売れる本(ベストセラー)を作ろうと言う趣旨だ。今では、授賞式には一流作家も来てくれ、受賞本には出版社の好意で「静岡書店大賞受賞」の帯がつくようになった。
また、高木は古物商の免許も取得した。野菜や果物の無人販売ならぬ、無人の古書店を開くためだ。試しに自宅の庭先に晴れの日だけ、古書スタンドを置いたら、1か月に10冊〜15冊売れた。農家が仕事帰りにふらっと立ち寄り購入するそうだ。
だが、本屋の減少は止まらない。高木の勤務先戸田書店の支店にも統廃合の波が・・・
高木の活動は徒労にすぎないのか・・・。

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2019年12月17日放送

幸せのカタチ

制作:長崎放送

【内 容】 
2005年12月6日、秋山大輝くん(13歳)は、帝王切開で生まれました。
「普通の分娩だったら、産道を通る時、胸の骨が折れて亡くなっていたかもしれない、逆子だったのは、この世に生まれたくてたまらなかったから」と母の伴子さんは振り返ります。大輝くんは骨形成不全症、骨が折れやすい難病です。
自分でも気が付かずに罹患している人もいれば、大輝くんの様な重度な人もいて、発症頻度はおよそ2万人に一人。大輝くんは自力で座ることはできません。外では電動車椅子、自宅の移動は背中ですりすり。そんな不自由さも「頭にほこりがたまるのが悩みの種・・・」と明るく笑う少年。骨折すれば少なくともひと月は寝たきりの生活、その限られた世界の中で、成長してきました。
大輝くんには2つ違いの妹、実優ちゃんがいます。今は大輝くんを抱えることはできませんが、大輝くんはいつか自分を抱っこできるようになってくれたらと思い、実優ちゃんもそうありたいと願っています。
大輝くんの将来の夢は気象予報士。どうして?と尋ねると寝たきりの時に空ばかり見ていたからと答えてくれました。大輝くんの幸せのカタチ・・・。
ナレーションも大輝くんが担当します。

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2019年12月10日放送

91歳 ハーレーに乗るということ

制作:RKB毎日放送

【内容】
全国のハーレー愛好者に知られる現役ライダー・島田昭治さん。まさかの91歳。
350kgを超える大型バイクを乗りこなす元気なおじいちゃんです。国内はもとより、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなどを旅し、通算走行距離は、地球10周分を越えるほど。
91歳という年齢でハーレーに乗ることについて、心配の声や賛否の声もあります。なぜ、島田さんはハーレーに乗り続けるのか。その答えのヒントは、自宅横に廃材で手作りした島田さんの倉庫の中にありました。ハーレー2台と数々のハーレーグッズ。宝物の中にまじって掲げられていたのは「日章旗」
出征時に家族や友人などから、たくさんの名前とメッセージが書き込まれたものでした。「死んでこそ意義がある」当時、そう教育されていたので「生きて帰ってきたのが恥ずかしかった」と島田さん。戦後ひと目のつかない場所に保管していましたが、最近目に見える場所に移し掲げました。人が人を殺めるニュースが後をたたない今、命の大切さと戦争に対する反省の思いが強くなったといいます。
青春時代を戦地で過ごした島田さんにとって、お日様の下でハーレーに乗れることは、「平和と自由の象徴」
番組では、島田さんの静かな日常と、島田さんの人柄に惹かれ陰ながらサポートする仲間たちとの交流を描きます。

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2019年12月03日放送

語り継ぐ戦争証言2019

制作:山陽放送

【内容】
1945年、日本の主要都市は米軍による空襲で壊滅的なダメージを受けていた。私たちは開局以来、空襲での経験を収録してきた。この番組では、こうした日本の被害者からの証言に加え、もう一方の当事者であるアメリカ側、とくにB-29に搭乗した元・米兵たちの証言を交え、第2次大戦とは何だったのかを見つめ直す。
B-29が行った都市空襲は一般市民を殺戮する非人道的な行為。しかし、彼らの多くは、90代半ばを迎えた今も「戦争を早期に終わらせるためにはやむをえなかった」と主張する。と同時に「人殺しなどしたくなかった」と語り、複雑な胸中を覗かせた。
また岡山空襲ではB-29が1機墜落している。番組では研究者とともに、墜落した山の周辺を取材。さらにアメリカでは、墜落する機体を見たという別機の搭乗員の目撃談を発掘。戦後、アメリカの国立墓地に作られた米兵たちの墓標もつきとめた。
戦争は国同士が行うものだが、最前線で相対するのは一人の人間同士。平時であれば握手を交わせたであろう日本人とアメリカ人が殺し合わなければならなかった不条理に、証言から思いを馳せる。

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