竹脇無我を主演に、若い刑事の恋とその家族の愛をうたいあげた爽やかな大映テレビドラマ。1973年作品。竹脇の弟役には、当時デビュー10周年を迎えた人気歌手・西郷輝彦が大抜擢。初共演となるイケメン兄弟コンビが話題となった。主題歌の「俺たちの明日」も西郷が担当。恋人役は大原麗子。両親を亡くし、グレた弟を抱えながら健気に生きるヒロイン役を好演した。

【第一話ストーリー】
田沢家は祐吉（伴淳三郎）の還暦祝いでにぎわっていた。だが、刑事である長男の信一（竹脇無我）と、社会部記者の次男・義次（西郷輝彦）が現れない。長年刑事を勤めた祐吉は、事件が起きているとよんでいた。その祐吉の勘は的中、信一は張り込み、義次は事件をスクープしようと追っていた。
信一が刑事になろうと決めたのにはかつての小さな事件のためだった。
数年前—その日、信一はチンピラにからまれていた見知らぬ娘（大原麗子）を救った。娘はちぎれてしまった銀色のロケットを残して去ってしまった。この出来事のせいで信一は入社試験に失敗した。しかし、この件によって信一の正義感が燃え、それが信一を刑事の道に進ませたのだ—
一夜が明けた。信一の活躍で犯人は無事に逮捕。仲間の少年（内田喜郎）の姉として、信一が心に秘めていたあの娘が現れた。小杉厚子、それが彼女の名前だった。

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