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『ケイゾク』に引き続き、『SPEC』に出演することになった感想はいかがですか？

とても嬉しかったですね。『ケイゾク』は放送が終了してから、「見ていました！」と言われることが多くて…。今となっては、思い出深く“特別な存在”なので、『SPEC』という形になり再び出演できるということである種の感慨はあります。

台本を読んでいかがでしたか？

すごく面白かったですね。
僕としては、『ケイゾク』とは違う作品だと分かっているのに、何か通じるものを感じてしまうというか…。読めば読むほど違うのですが、繋がっていないはずなのに何かがひっかかる。それは、“世界観”なのかも知れませんが、不思議な感覚がありました。僕の演じる役に関しては違和感はなく、撮影がとても楽しみにしなりました。

演じる近藤昭男の紹介をお願いします。

近藤は子だくさんで、多趣味で、あんまり仕事に熱心な人ではないですね。9時〜17時で働いていて、家族のもとへ帰るマイホームパパ！色々な習い事をしていますが、決してアグレッシブな人ではありません。

未詳部屋での、野々村と近藤のシーンはおふたりの雰囲気が心地よかったです。

ありがとうございます。竜さんとは色々な現場でご一緒していますが、あの未詳部屋のコンクリートむき出しな空間に行くと『ケイゾク』を思い出してしまいますね。同じ場所ではないのに、懐かしさを感じます。

堤監督の現場はいかがですか？

それぞれ監督によって撮影の方法が違うのですが、堤さんといえば…“白味”ですね、カット数の多さと（笑）。
“白味”とは撮影方法のひとつなのですが、独特だなと思います。けれど、“白味”を使って長いシーンをどんどん撮っていくので、「いくらでも撮って！」と気持ちよく演じられるというか…僕自身は素材に徹して、監督にお任せしようという気持ちになります。
（白味＝続けて長いシーンを撮影する際に間に入れる空白のこと）

堤監督は現場でセリフの追加をされるなど、作り上げていくスタイルですね。

そうなんですよ！僕なんか、「○○と言って」と堤さんから指示を受けて演じているのに、「本当に○○って言うんだ…」と言われたりするんです（汗）。「えー！？“○○と言って”と、おっしゃったじゃないですか！」みたいな（笑）。
僕が実際に芝居して、その場にハマるかハマらないかの反応を見たいのだと思うのですが…そういうやり取りが非常に楽しいですね。堤さんらしいなと思います。

近藤さん、徳井さんに “スペック” があるとすれば、どんなスペックが欲しいですか？

近藤さんは…「いらない」と言うでしょうね。僕もスペックはいらない。
世の中には“特殊能力”が必要だと思うのですが、近藤にも僕にも、なくてもいいかなと。
スペックを持っていたら人のために活用したいけど、自分の容量を超えちゃうような気がするんです。
不思議な事は非常に好きで信じているのですが、自分にはなくてもいいなと思います。

視聴者にメッセージをお願いします。

『SPEC』 は、今までに見たことのない新しい感覚のドラマになっている予感がします。予感が正しいのかどうかを見極めるスペックが僕にはないので、視聴者の皆さんにドラマ『SPEC』を見ていただいて見極めていただければと思います。ぜひ楽しみにしていてください。