下町ロケット辞典 Dictionary

下町ロケット辞典

日曜劇場『 下町ロケット 』に関係する言葉や人物を紹介します。 内容は随時更新していきますので、番組と共にお楽しみください。 追加希望の『言葉』がこざいましたら、「疑問・質問コーナー」に投稿お願いします。

あ行

【うちゅうかがくかいはつきこう】

宇宙科学開発機構(JAXS)

佃航平が研究員として働いていた研究開発機構。佃航平はセイレーンの打ち上げの失敗により、責任を負わされ宇宙科学開発機構を辞職した。佃航平の元妻・和泉沙耶が研究員として所属している。

【えむあんどえー】

M&A(エムアンドエー)

M&A(エムアンドエー)

企業の合併や買収。佃製作所は、15憶の損害賠償を請求されたギアゴーストを買収することに。

【おおもりばるぶ】

大森バルブ

大森バルブ

バルブメーカーの業界最大手。従業員は5千人、年商1500億円で、バルブ界の帝王と言われている。

か行

【がうでぃけいかく】

ガウディ計画

ガウディ計画

心臓弁膜症患者向けの「人工弁」の開発プロジェクト(ガウディ開発プロジェクト)。特殊繊維を編み込んだもので、国産の新型人工弁である。

【ぎあごーすと】

ギアゴースト

ギアゴーストの信念

帝国重工の元社員の伊丹大(社長)と島津裕(副社長)が立ち上げた企画設計会社。すべての部品製造と組み立ては、外注先の契約企業に発注している。創業5年にも関わらず年商100憶超えで急成長中。

【ぎあごーすとのしんねん】

ギアゴーストの信念

ギアゴーストの信念

全パーツがコンペになっている。もちろん評価は公正で、会社の規模に関わらず、その時に最善の方を選ぶ。これがギアゴーストのビジネスモデルであり、信念。

【きたほりきかく】

北堀企画

北堀企画

テレビ番組制作会社。社長は、北堀哲哉。ダイダロス、ギアゴースト、北堀企画と共に、 “ダーウィン・プロジェクト”に参加し、主に広報を担当している。

【きーしん】

キーシン

キーシン

ベンチャー企業。社長は、戸川譲。かつて北海道農業大学の野木と共同開発を行っていた。が、それは野木の“開発プログラム”を盗むことが目的だった。研究から1年経たないうちに、一方的に契約を解除し、「契約義務違反」だと野木を訴えたが敗訴。現在は、野木から盗んだ開発プログラムを使用し、ダイダロス、ギアゴースト、北堀企画と“ダーウィン・プロジェクト”に参加中。

【くうはくのじゅうはちかげつ】

空白の18か月

特許は出願後、18か月経過しないと公開されない。

【くりーんるーむ】

クリーンルーム

クリーンルーム

空気清浄が確保された部屋。佃製作所が保有するクリーンルームはクラス5。室内の空気浮遊粉塵の清浄度が、雲の上ほどのレベルを表す。

【くれーむのほせい】

クレームの補正

クレームの補正

申請した書類が独占できる範囲を事後に修正すること。
ケーマシナリーはあらかじめ提出していた副変速機の特許に新たに追加した「クレームの補正」がギアゴーストの技術を特許侵害だと位置づけることになった。

【くろすらいせんすけいやく】

クロスライセンス契約

2社以上の企業が、自らの持つ特許権を互いに交換しあうこと。一つの製品には様々な特許が入り乱れているため、ギアゴーストがケーマシナリーの特許に気づかず侵害したが、その逆もありえる。互いに争うのではなく、特許の使用許可を互いに交換しあえば、特許の使用料を相殺して減額される可能性がある。

【けーましなりー】

ケーマシナリー

クリーンルーム

アメリカに親会社を持つ大手トランスミッションメーカー。次々とライバル会社を訴えては莫大な和解金を手にする知財戦略を繰り返し、業界内で恐れられている。

【こあはーと】

コアハート

最新鋭の人工心臓。アジア医科大学の心臓血管外科部長で、日本の心臓外科でトップクラスといわれていた貴船教授が、日本クラインの経済的・技術的な後ろ盾を得て開発に携わっていた。そのアイデアは、貴船の弟子・一村のアイデアであった。

さ行

【さやませいさくじょ】

サヤマ製作所

椎名直之が社長を務めるベンチャー企業。佃製作所のライバル企業であった。椎名直之は、NASA(アメリカ航空宇宙局)出身で、サヤマ製作所の2代目。父親が経営していた町工場をアメリカ型経営に路線変更することで急速に拡大し、ベンチャー企業化したやり手。社長に就任後は、会社の売り上げを倍の40億まで伸ばした。徹底した実力主義者。しかし、データ偽装が発覚し、椎名は社長の座を退く。

【しぞうとっきょ】

死蔵特許

特許を取得しているが、その発明を活用されないまま企業が保有している状態。

【すたーだすとけいかく】

スターダスト計画

スターダスト計画

帝国重工を宇宙航空分野で世界のリーディング・カンパニーにすることを目標に推し進めている純国産ロケット開発計画を「スターダスト計画」と呼んでいる。発足10周年である。

【すてらえんじん】

ステラエンジン

佃製作所が開発した鋼製の小型エンジン。

【せいれーん】

セイレーン

宇宙科学開発機構の研究員であった佃航平がエンジンの開発を担当していた国産新型ロケット。打ち上げは失敗に終わる。

た行

【だいふく】

大福

大福

佃航平の好物。大福を最初に発明したのは、江戸時代に貧しい暮らしを送っていた女性で、金がなく、どうにかして餅を売らなきゃならないときに、餡子を入れて売ることを思いついたとされている。

【だいだろす】

ダイダロス

ダイダロス

佃製作所の大手ライバル企業となる小型エンジンメーカー。代表取締役・社長は、重田登志行。重田は「重田工業」の元社長。「重田工業」は、帝国重工の的場と伊丹によって契約を打ち切られ倒産。しかし会長である父・登志信の死後、小型エンジンを製造する会社を買収し、「ダイダロス」となった。

【だうんさいじんぐ】

ダウンサイジング

サイズを小さく(小型化)すること。軽量化、コスト削減などを図り、従来以上の高性能さを求められる。佃製作所は帝国重工から、限られた予算内で、新型エンジンのバルブのダウンサイジングを求められた。

【だーうぃん・ぷろじぇくと】

ダーウィン・プロジェクト

ダーウィン・プロジェクト

ダイダロス、ギアゴースト、キーシン、北堀企画らが中心となって進めている無人農業ロボットのプロジェクト。開発リーダーは重田登志行。新たな農業が進化して欲しいという意味を込めて、無人トラクターを「ダーウィン」と命名。

【つくだせいさくじょ】

佃製作所

佃製作所

昭和39年創業。東京都大田区にある精密機器製造業を営む中小企業。かつては電子部品を主力としていたが、佃航平が社長になってからは、より精度の求められるエンジンやそのた周辺デバイスを手掛けるようになり、売り上げも伸びた。エンジンに関する技術とノウハウは大企業も凌ぐという評判。

【つくだひんしつ・つくだぷらいど】

佃品質・佃プライド

佃品質・佃プライド

帝国重工によるバルブの部品供給に向けた審査が行われた際、若手社員たちが掲げた言葉。

【ていこくじゅうこう】

帝国重工

帝国重工

日本を代表する“帝国グループ”に属する企業。宇宙航空部は政府や民間から受託された大型ロケットの製造開発をおこなっている。ロケットエンジンに関しては、99%自社開発に成功しているが、“バルブシステム”のみ佃製作所製を採用している。

【てぃーつー】

T2

T2

ギアゴーストがアイチモータースに納品しているトランスミッション。(コンパクトカー用)。その副変速機がケーマシナリーの特許を侵害していると、ギアゴーストは15憶のライセンス料を請求された。

【でゅーでりじぇんす】

デューデリジェンス

T2

買収する相手企業の経営内容を財務、法務などの観点から精査する手続きのこと。

【とのむらけのこめ】

とのむら家の米

とのむら家の米

殿村家は新潟県燕市の米農家。直弘の父・正弘は十二代目である。代々の言い伝えで、初代のご先祖様が食べるものがなくてふらふら彷徨っていた時に、燕の群れを見た。燕は害虫を食べてくれる鳥として農家の間ではとても大切な存在として扱われているため、ご先祖様は燕の暮らすこの土地を耕して米を作り始めた。実際は川に近くて土壌もこえていて、米作りに最適な土地だった。

【とらんすみっしょん】

トランスミッション

トランスミッション

変速機のこと。大小いくつもの歯車でできていて、エンジンの走行に適した回転数に変速する装置。その用途は、自転車、自動車、船舶、鉄道、エスカレーターなど、様々な機器に組み込まれている。

な行

【なかしまこうぎょう】

ナカシマ工業

佃製作所のライバル会社で、一部上場の大手メーカー。ライバル企業の技術を模倣し、相手の技術にケチをつけることから「マネシマ工場」と揶揄されている。佃製作所が開発・販売している小型エンジンに関して、自社の技術を模倣し、特許侵害をしたとして、佃製作所に90億円の損害賠償訴訟を仕掛けた。

【にっぽんくらいん】

日本クライン

大手精密機械メーカーの最大手。

は行

【はくすいぎんこう】

白水銀行

東京に本社をおくメガバンク。佃航平の父親の代から20年以上、佃製作所はメインバンクとして取引してきた。資金繰りに苦しくなった佃製作所が融資を頼むも拒否。その一件により、佃製作所との取引は終了した。殿村はかつて白水銀行から佃製作所に出向していたが退職し、佃製作所の社員となった。

ま行

や行

【やたがらすななごうき】

ヤタガラス七号機(Y2ロケット)

帝国重工が次回打ち上げする大型ロケット(Y2ロケット)に搭載されている、日本版GPSシステム呼ばれる準天頂衛星システム。Y2ロケットには、現状のエンジンを搭載する予定であったが、社長・藤間の意向で、次々回打ち上げ予定のR3ロケットに搭載予定であった小型化した“新型エンジン”を搭載することに。佃製作所は帝国重工から、新型バルブの製造を依頼された。

【やまたにせいさくじょ】

ヤマタニ製作所

佃製作所

農機具メーカー。佃製作所の大口取引先。社長の交代により、外部調達コストを根本的に見直すことに。性能よりもコスト重視の方針に変更したいと、佃製作所に小型エンジンの取引削減を告げる。トラクターのトランスミッションに関してはギアゴーストに発注している。

【ゆうせんけんしゅちょうしゅつがん】

優先権主張出願

一度出願した特許に、新しい技術情報を追加して改めて出願しなおすこと。

ら行

【りばーすえんじにありんぐ】

リバースエンジニアリング

リバースエンジニアリング

既存の製品を分解、解析し、構造やスペック特性などを調べること。

【ろけっとひんしつ・つくだぷらいど】

ロケット品質・佃プライド

ロケット品質・佃プライド

帝国重工にロケットエンジンのバルブを供給している佃製作所の技術力と品質。それは「ロケット品質」といわれ佃製作所の代名詞となる。

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