登場人物 Character

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佃 航平

佃製作所 社長

小型エンジンを開発・販売する佃製作所の二代目社長。技術者として誇り高く仕事をする熱い男。かつては宇宙科学開発機構の研究員であったが、ロケット打ち上げ失敗の責任をとって辞職し、父が遺した町工場を継いだ。しかし、ロケットへの夢は捨てきれず、ロケットエンジンに必要不可欠なバルブシステムを研究開発。帝国重工のロケット事業「スターダスト計画」では開発したバルブシステムが採用された。さらに、心臓病患者のための人工弁の開発「ガウディ計画」に協力。作り上げた人工弁は実用化に向けてスタートするなど順調な日々を送っていた。そんなある日、帝国重工から、「スターダスト計画」が次回で終わるかもしれないと告げられる。追いうちをかけるように、大口取引先の農機具メーカー「ヤマタニ」からも小型エンジンの取引削減を言い渡される。危機感を抱いた佃は、米農家を営む経理部長・殿村の実家へ赴いた際、エンジンだけでなくトランスミッションも手掛けるメーカーになる夢をいただく。トランスミッションを手掛けるベンチャー企業「ギアゴースト」と出会い、その信念に共感し、特許侵害訴訟の手助けを行うも……社長・伊丹に裏切られてしまう。

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佃 利菜

佃の一人娘

佃航平のひとり娘。母親の沙耶が出て行ってからは、航平の実母である和枝が母親代わりとなる。大学は理工学部に進学し、父のロケットへの情熱に感化されて帝国重工に就職。新型エンジンの開発に携わっている。

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立花洋介

技術開発部

技術開発部の若手技術者。真正直すぎて冗談が通じないところがあるが、手抜きがなく信頼のできる熱い男。「ガウディ計画」では、チームのリーダーとなり、重責を感じながらも、ただひたすら実直に開発に没頭した。 ロケットチームに入るため、自主的に勉強をしている中、佃製作所が新規事業として参入するトラクターのトランスミッションに使われるバルブの開発チームに加わることに。しかし、チームリーダーの軽部と意見が対立して……。

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山崎光彦

技術開発部

技術開発部の部長。航平の大学時代の後輩で、その腕を見込まれて技術開発部のリーダーとして佃製作所へ招かれた。3度の飯より実験が好きという根っからの研究者。口数は少ないが、こと自身が携わる研究に関しては、周りを圧倒する勢いで熱弁をふるうことも。航平の右腕的存在。

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軽部真樹男

技術開発部

技術開発部の孤高のエンジニア。佃製作所が新規事業として参入するトランスミッションのメーカーに勤めていた経歴があり、トラクターのトランスミッションに使う“バルブ開発チーム”のリーダーに任命される。立花、加納とともにトランスミッションの開発に心血を注ぐが、ぶっきらぼうでドライな性格であるが故にたびたび周囲と衝突する。しかし、仕事への情熱は人一倍あるようで……。

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江原春樹

営業二部係長

営業二部の係長で、若手社員のリーダー的存在。元同僚の真野から協力を依頼された人工弁開発プロジェクト「ガウディ計画」において営業と開発チームのサブリーダーとなり、開発に従事した。

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迫田 滋

経理部係長

経理部の係長。堅実な仕事ぶりと的確な意見により、江原と並び若手社員のリーダー的存在。

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津野 薫

営業第一部部長

営業第一部部長。社長としての航平を信頼している。“ロケット品質”を掲げ、営業第一部を引っ張っている。

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唐木田 篤

営業第二部部長

営業第二部部長。外資系IT企業出身で、徹底した合理的思考の持ち主。営業第一部部長の津野とは対立することも。さらに、理想を求める航平や山崎とも意見が食い違うこともある。しかしそれは佃製作所の経営を思ってのこと。懐疑的であった“ガウディ計画”に対しては人工弁開発にかける想いに心を動かされて協力するなど、熱い部分もある。

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蔵田慎二

調達部長

農機具メーカー、ヤマタニ製作所の調達部長。佃製作所の大口取引先。性能よりもコスト重視の方針に変更したいと、佃製作所に小型エンジンの取引削減を告げる。さらに、低価格モデルに関しては、佃製作所のライバル企業である“ダイダロス”に受注するといい…。トラクター用トランスミッションのバルブを作りたいという佃製作所に“ギアゴースト”を紹介する。

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柏田宏樹

社員

ベンチャー企業 “ギアゴースト” のエンジニア。伊丹と島津のことを信頼している。島津の設計を理解して支える技術者のひとり。

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加納アキ

技術開発部

技術開発部の若手女性エンジニア。大学院の修士課程終了後、家庭の事情で研究を断念し、佃製作所に入社した。少々おっちょこちょいだが、粘り強さはピカイチで、「ガウディ計画」プロジェクトで立花をサポートする。そして、佃製作所が新規参入するトラクターのトランスミッションに使う“バルブ開発チーム”に立花とともに加わる。

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殿村恭子

殿村の母

殿村の母。優しく穏やか。ひとりで米を作り続ける夫・正弘を支えている。

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蒔田

営業

大森バルブの営業部員。町工場である佃製作所がコンペに名乗り出たと知り、身の程知らずだと失笑し……。

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本田郁馬

技術開発部

技術開発部。佃製作所が新規参入するトラクターのトランスミッションに使う “バルブ開発チーム”。

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佐伯文也

技術開発部

技術開発部。佃製作所が新規参入するトラクターのトランスミッションに使う “バルブ開発チーム”。

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上島友之

技術開発部

技術開発部。“ロケットチーム” として、ロケットエンジンのバルブ開発を担当している。

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坂本菜々緒

社員

ベンチャー企業 “ギアゴースト” のエンジニア。島津の設計を支え、開発に勤しんでいる。

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仁科美咲

事務員

接客担当の事務員。徹夜で作業する社員を気遣うなど、陰で支えるムードメーカー。

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島津 裕

元ギアゴースト副社長

ベンチャー企業“ギアゴースト”の元副社長兼技術者。社長・伊丹がギアゴーストの原点である物づくりの精神を見失い、佃製作所を裏切って「ダイダロス」と資本提携を結んだことに納得がいかず退社した。
もともとは、帝国重工の社員で、天才エンジニアと呼ばれていた。伊丹と立ち上げたギアゴーストはトランスミッションを主戦とし、パーツのひとつひとつをコンペで選定して外注するという新たなビジネスモデルで急成長させた。航平をはじめとする佃製作所のメンバーと出会い、モノづくりの楽しさを再確認したのだが……。

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和泉沙耶

佃の元妻

航平の元妻。航平と同じ大学で、学生結婚する。しかし、優秀な研究者であった夫が町工場の社長となり、経営ばかり気にしていることに嫌気がさし、離婚。その後も宇宙科学開発機構に残り、研究者の王道を進み世界中を飛び回っている。ナカシマ工業との訴訟では知財案件に詳しい弁護士の神谷を航平に紹介するなど、何かと連絡を取り合っている。

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辰野

営業部長

ギアゴースト手がけるトラクター用トランスミッションの“バルブ”を佃製作所とコンペで競うライバル企業 “大森バルブ” の営業部長。コンペの相手が“ロケット品質”の佃製作所だと知り、最高レベルのバルブを作るよう指示を出す。

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神田川敦

知財部長

アメリカに親会社を持つ大手トランスミッションメーカー “ケーマシナリー” の知財部長。次々とライバル会社を訴えては莫大な和解金を手にする知財戦略を繰り返し、業界内で恐れられている。そして、ギアゴーストが開発したトランスミッションが特許を侵害していると、弁護士・中川と手を組み訴える。しかし、弁護士・神谷、佃製作所の機転により敗訴した。

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野木博文

北海道農業大学・教授

北海道農業大学の教授。佃とは大学時代からの友人である。佃と共に大学院に進学し、卒業後も大学の研究室に残り人工衛星の研究に没頭していたが、現在は北海道農業大学にて、無人農業ロボット研究をしている。帝国重工が開発する農機具のトランスミッションを佃製作所が供給することになり、疎遠になっていた佃と再会を果たすのだが……。

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奥沢靖之

機械製造部長

帝国重工、機械製造部長。次期社長候補・的場俊一の側近で、“反藤間派”の代表格。島津裕の帝国重工社員時代の元上司であり、厳しい目付け役として島津が設計したトランスミッションをことごとく否定し、彼女が退職するきっかけとなった。

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稲本 彰

殿村の同級生

殿村の同級生。農家として生き残るため、農家仲間と“農業法人”を作った。殿村に「農家を継がないのであれば、田んぼを譲ってほしい」と頼むも断られる。佃製作所を辞めて実家を継いだことを知った殿村に「農業法人に入らないか?」と勧誘する。

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氷室彰彦

開発主任

ベンチャー企業“ギアゴースト”のエンジニアで、開発主任。島津の退社後、伊丹がスカウトした。腕に自信があり、プライドも高く、“島津はウチにとって価値がないから出ていってもらった”と言ってのける。

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吉井 浩

農林業協同組合の職員

大農家の三男坊であり、農林業協同組合(農林協)に所属。農林協を通さずにスーパーや個人客と直接取引をする殿村を目の敵にしている。三男坊として甘やかされて育ったがゆえにあらゆる物事を軽視し、「米なんて食えればいい」など不遜な態度を取る。

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戸川 譲

キーシン 社長

ベンチャー企業“キーシン”社長。かつて、北海道農業大学の野木と共同開発を行っていた。ダイダロス、ギアゴースト、北堀企画と共に、ダーウィン・プロジェクトを始動する。

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北堀哲哉

北堀企画 社長

テレビ番組制作会社“北堀企画”の社長。ダイダロス、ギアゴースト、北堀企画と共に、新規プロジェクトを始動する。プロジェクトでは、主に広報を担当。

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重田登志信

登志行の父

“ダイダロス”代表取締役社長・重田登志行の父。帝国重工の有力な協力企業“重田工業”を経営。社長の座を息子・登志行に譲ったあとは、会長を務めていた。帝国重工の会長と大学の同窓だったため、機械事業部・伊丹からのコストダウン要求に対応せずにいたところ、新たに部長に就任した的場から契約打ち切りを告げられる。その後、“重田工業”は倒産、もともと心臓が悪かったこともあり、失意のどん底で亡くなった。

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神谷修一

弁護士

神谷・坂井法律事務所の代表。知財関係の訴訟のエキスパートである凄腕の弁護士で、元は佃製作所を訴えたナカシマ工業の顧問である田村・大川法律事務所に籍を置いていた。沙耶の紹介で佃製作所の顧問弁護士となる。佃の紹介でギアゴーストの顧問となり、ケーマシナリーの特許訴訟裁判に挑み、勝訴した。

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中川京一

ケーマシナリー元顧問弁護士

ケーマシナリーの顧問弁護士で、国内最大手である田村・大川法律事務所所属。技術系の企業法務の分野では名の知れた優秀な弁護士で、競合となる中小企業を追い詰めるために訴訟を起こす。企業の血も涙もない法廷戦略に加担し、卓越した法廷戦略で佃製作所を追い詰めていく。中川はギアゴーストの内部情報を顧問弁護士・末長から不正入手し、ケーマシナリーにクレームの補正として特許申請させた。その上で、ギアゴーストを特許侵害で訴えた。しかしながら、特許訴訟の裁判にて末長との関係や不正が明らかとなり、不正競争防止法違反の疑いで逮捕された。

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重田登志行

代表取締役

佃製作所の大手ライバル企業となる小型エンジンメーカー「ダイダロス」の代表取締役・社長。“安さは一流、技術は二流”をスローガンに、新規の顧客に食い込んで急速に業績を伸ばしている。“ロケット品質”で技術力を売りにする佃製作所とは正反対で、農機具のエンジンなんて動けばいいという考えを持つ。元は、父・登志信が会長を務める「重田工業」の社長であった。しかし、帝国重工の的場と伊丹によって、契約が打ち切られ会社は倒産。父の死後、小型エンジンを製造する会社を買収し「ダイダロス」となる。ギアゴーストとケーマシナリーの裁判を利用し、ギアゴーストを買収しようとするも、ケーマシナリーは敗訴。しかし、ギアゴースト社長・伊丹に取り入り、資本提携を結んだ。伊丹とともに的場に復讐を誓う。

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水原重治

宇宙航空部本部長

帝国重工、宇宙航空部の本部長で、財前の直属の上司。“にっこり笑って人を切る” といわれるほど冷徹な性格の持ち主。完全内部製化にこだわっていたが、財前や佃らの熱い思いや技術力を評価し、佃製作所に部品提供を依頼する。

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殿村咲子

殿村の妻

殿村直弘の妻。税理士事務所で働いている。義父・正弘が倒れたため、夫とともに週末ごとに帰省して米作りを手伝う。長年連れ添う献身的な妻。米農家を継ぎたいという夫・直弘を後押しする。

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殿村正弘

殿村の父

殿村の父。三百年続く農家の十二代目。農家は俺の時代で終わりにすると、殿村を大学まで行かせ、ひとりで米を作り続けてきた。しかし、高齢なこともあり、過労で倒れてしまう。佃製作所の仕事の傍ら、手伝いをする息子・直弘に感謝しているが、米作りの大変さを知るがゆえに、継ぐことは望んでいない。この先続けていくことは難しいと、稲本ら農業法人に田んぼを譲る決意をするが、「米農家を継ぎたい」という直弘の思いを受け…。

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末長孝明

ギアゴースト元顧問弁護士

ベンチャー企業“ギアゴースト”の元顧問弁護士。ギアゴーストの内部情報を、ケーマシナリーの顧問弁護士・中川に流していた。裁判で明らかになり、不正競争防止法違反の疑いで逮捕された。

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佃 和枝

佃の母

航平の母。航平が会社を継ぐ以前は、専務として会社に関わっていたが、航平が社長に就任してからは役職を退く。航平が沙耶と別れて以来、佃家を守り、娘の利菜を母代わりに育ててきた。航平、利菜の良き理解者。

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伊丹 大

社長

ベンチャー企業 “ギアゴースト” 社長。帝国重工の元社員で、機械事業部で事業企画を担当していた経歴を持つ。同僚だった研究職の島津とともにギアゴーストを立ち上げ、創業5年で急成長させた敏腕社長。自身に技術力はないながらも、新たなビジネスモデルで成長を進め、業界でも異端児として注目されていた。そんな折、ケーマシナリーに特許侵害で訴えられる。内部情報を流出させていたのは顧問弁護士・末長だった。佃製作所の社員と顧問弁護士・神谷の協力により、裁判は勝訴。しかし、「ダイダロス」の取締役社長・重田に、帝国重工時代の上司・的場の本性や過去の真相を聞かされ、復讐を決意。佃製作所を裏切り、「ダイダロス」と資本提携を結んだ。

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殿村直弘

佃製作所・元経理部長

佃製作所の経理部長として、白水銀行から出向する銀行員だったが、航平と社員たちのひたむきな“仕事と向き合う姿勢”に感化され、佃製作所の社員となり、経理部長職へ就いた。不器用な性格だが、会社に対する愛着は人一倍。航平や社員たちに対してキツい物言いをすることもあるが、それは佃製作所のことを思ってのこと。今となっては一目置かれ、航平の良き相談相手となるなど、欠かせない存在。そんな折、父親が倒れたと連絡が入る。実家は三百年続く農家のため、看病と畑仕事の手伝いに週末ごとに帰省していた。そこで、父の米作りに対する想いを知り、米農家を継ぐことを決意。佃製作所を退社した。

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的場俊一

次期社長候補

帝国重工の取締役であり、次期社長候補。「スターダスト計画」に懐疑的であり、ロケット開発計画に反対する“反藤間派”として不穏な動きを見せる。次期社長候補の筆頭で、藤間と財前を追い込んでいく。機械事業部の部長であった際、「重田工業」をあっさりと切り捨て倒産させた。さらに、当時部下であった伊丹を助けるふりをして見せしめとし、退職に追い込んだ。そのことで、伊丹と重田から恨まれている。

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財前道生

宇宙企画推進グループ部長

帝国重工宇宙企画推進グループ部長。元宇宙航空部の部長。入社以来順調にエリートコースを歩んできて、純国産ロケット開発計画 「スターダスト計画」 を担当。そこで巡り合った佃製作所の技術力に感銘し、キーテクノロジーの内製化という方針の藤間社長を説得し、佃製バルブシステムの部品供給を実現させた。その後、部品供給業者をコンペにより選定すると社内方針が変わるも、佃の技術力を信じ、佃製のバルブを搭載するため奮闘した。スターダスト計画発足から10年。「スターダスト計画」を先頭に立って推し進めてきたが、的場によって宇宙企画推進グループへの異動を命じられた。そんな中でも、リスクのないビジネスは存在しないと考え、準天頂衛星ヤタガラスを利用したビジネスに重点をシフトし、「瀕死の農業を救いたい」と新規事業を提案する。

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藤間秀樹

社長

帝国重工の社長。帝国重工を宇宙航空分野で世界のリーディング・カンパニーにすることを目標に、純国産ロケット開発計画「スターダスト計画」を実現させた。しかし、買収の失敗などによる大幅な赤字により、経営責任を問う声が高まり、窮地に立たされ……。

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