ORIGINAL[原作紹介]

『新参者』講談社刊 1,680円

東野圭吾『新参者』

『新参者』は、東野圭吾が10年以上に渡ってその成長を描き続けた、加賀恭一郎シリーズの8作目を数える最新作であり、“このミステリーがすごい!2010年版(宝島社)” “2009ミステリーベスト10[国内部門](週刊文春)”でダブル1位に輝いた作品。

舞台は日本橋・人形町。江戸の匂いも残るこの町の一角のマンションで発見された、ひとり暮らしの40代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に、何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。

立ちはだかるのは、人情という名の謎。

原作者:東野圭吾 コメント

この町のことを思い浮かべるだけで、忽ち様々な人間が動きだした、そのうちの一人を描こうとすると、そばにいる人々の姿も描かざるをえなくなった。まるでドミノ倒しのように、次々とドラマが繋がっていった。同時に謎も。最後のドミノを倒した時の達成感は、作家として初めて味わうものだった。

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