インタビュー

相島一之さん

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Q― このドラマのお仕事が決まったときのお気持ちは?

まずは、仲間由紀恵さんや佐藤隆太さんと一緒に、3ヶ月の間、お芝居ができるということが嬉しかったですね。最近、刑事モノのドラマが多いと思うのですが、僕の場合、刑事の役も犯人の役もどちらもやることが多い中、今回は3ヶ月間、刑事を演じられるということも楽しみの一つでした。それに、プロデューサーの志村さんも、チーフディレクターの鈴木監督も、よく知っている方たちだったので、そういった人たちとまた作品を作れるという嬉しさも感じました。

Q― 桐谷刑事を演じる上で気をつけているポイントというと?

このドラマは、月曜の夜8時からの放送ということで、身構えずにご覧いただいて、見終わった後にスカッと爽快さ、痛快さを感じていただけるような作りの作品だと思うんですね。そんな中、ちょっとコメディーの要素もありますが、人が死んでしまう事件も毎回起きるということで、そこをコメディーの方向へ引っ張るのは難しいところ。そこで、僕の役どころというのが、事件と向き合う刑事たちに真実味を持たせるポジションだと思うので、ドラマ全体の重石ということを意識して演じています。
このドラマにはすごく素敵なメンバーが集まっているので、撮影に入る当初、番組のテイストを少しコメディー寄りに振った方が、番組が跳ねるんじゃないかと思っていたんです。僕の演じる桐谷刑事も、シリアスにもコメディーにもどちらにも振れるかなと。このドラマの構造として、桐谷たちがミスリードをして、そこで桜さんが真相を突き止めるという流れになっているので、どうせミスリードするのだったら、愉快な刑事として存在した方が良いかと思ったんです。でも番組制作サイドとしては、コメディー要素はそこそこにということで、僕の演じる桐谷は重石として存在することに注力しています。
写真 今まで刑事役はたくさんやらせていただいていますが、僕が桐谷を演じる上で意識をしていることを具体的に言うと、“怒り”です。桐谷が感じているであろう、犯罪や不正に対する怒りということですけど、そこは意識していますね。刑事という職業は、本当に大変だと思います。例えば、立ち入りたくないような壮絶な事件現場にも臨まなければならないわけで、そんな刑事たちの原動力とはなんだろうって考えるときがあるんです。そこで、桐谷の場合は、怒りではないかなと考えたんです。
それと、番組には警察に関することをアドバイスしてくれる監修の方がいらっしゃるのですが、その方によると、僕が演じている桐谷のような刑事は、いわゆる昔ながらの刑事で、最近ではそういった刑事さんは少なくなっているそうですね。

Q― 共演者の印象や撮影現場の雰囲気はいかがですか?

とても良いですね。撮影に入る前の本読みのときから感じていたのですが、とてもバランスが良いと思います。この物語をしっかり成立させようと向き合いながら、なおかつ現場も楽しんでいるという感じが良いです。僕がいつも一緒にいるのは刑事課のみなさんですが、チームワークも良くて、そんな中から生まれたシーンなどもあったりします。
仲間さんは、彼女が主演のドラマに出演させていただいたときに、ほんのわずか絡んだかな…という感じで、一方の佐藤さんは、ずいぶん前に映画で2日間ほど一緒だっただけでしたので、こうしてお二人と共演できることを楽しみにしていました。
たぶん仲間さんと共演するのは10年ぶりくらいだと思いますが、今回あらためてお会いして、可愛らしい方だということがよくわかりました。そのチャーミングさが、みなさんに愛されるところなんだなと思います。

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Q― ズバリこのドラマの見どころというと?

ドラマ上の設定や物語の展開など、楽しんでいただける要素や、それこそツッコミを入れたくなる部分はいろいろあると思いますが(笑)、まずは役者を見ていただければ嬉しいなと思います。それぞれにキャラクターが立っているということもありますが、役者たちが放つ空気感というものは、テレビの画面から伝わってくるものだと思うんですね。
僕ら刑事たちのシーンだけでなく、それこそ梅駒亭には草笛光子さんのような大御所の方もいらっしゃいますし、役者の方々が発する空気を感じて、楽しんでいただければと思います。

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