インタビュー

仲間由紀恵さん

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Q― 今回演じられる水沢桜という女性はどんな人物ですか?

駒込中央署の生活安全課防犯係の警察官なのですが、高島礼子さん演じる署長の五十嵐恭子さん直々の特命によって、いろんなところへ潜入捜査をします。
特殊任務を背負い、自分の正体を隠しながらいろんなところに潜入して、事件に関わる人たちの声を聞いて解決の糸口を見出すのですが、そこで難しいところが、警察署内でも常に変装しているということと、その捜査の一環として“市井の声”を聞くために、駒込のミニFM局の“DJこころ”としての顔を持っていること。そのほか、各話によって潜入先が違うので、その都度に衣装や表情は違ってくると思います。
第1話は看護師としてとある病院へ潜入するのですが、それ以降、どんな潜入先が登場するのか? このドラマは新しい“職業モノ”になる予感がするので、私も楽しみなところです。

Q― キャラクターそれぞれの演じ分けが大変そうですが…?

署内での変装は、おかっぱのウイッグにメガネという格好なのですが、おもしろさを狙っているわけではなく、そこはあくまでも変装をしているという部分なので、そのラインは崩さず忘れないように意識しています。
一方のDJこころは、地域密着型のミニFM局の朝の顔という役柄なので、元気いっぱいのラジオDJとしてやっていければいいなと思っています。ラジオDJなので声だけですし、設定上は地域の人には顔などの個人情報は知られていない人物なのですが、どちらかというと、桜としてはDJこころの方が自然体といえば自然体なのかもしれませんね。
ラジオDJに関しては、誰にも聞かれないような小さな“街の声”を聞くために、署長に許可をもらっているという設定。潜入捜査ではないけど、よいことも悪いことも含めて、情報収集の場として特別に与えられた立場なので、リスナーからのいろんな投書などが、事件に絡んでくる展開もあります。
写真 ラジオは普段からいろいろ聞いているので、あの人を参考にしようとか、あんな感じかなというイメージをしていましたが、今回、こころにもキャラクターも付けようということで、元気な江戸っ子風の感じでいこうという方向性が見えてきました。なので、DJこころが登場するシーンは、署内のほか潜入捜査での桜とはまた別に楽しんでいただけるキャラじゃないかなと思います。
今回はテンショ高めのシーンもたくさん出てくると思いますし、そういうところはちょっと気合を入れてやっていかなくてはと考えています。それと、犯人逮捕のシーンなどにアクションも出てきますけど、そこは桜の出番はなくて(笑)、佐藤さん演じる竹内刑事のほか、文音さんが演じる桜の妹・楓が活躍してくれます。

Q― 佐藤隆太さんほか、共演される方たちの印象というと?

佐藤さんとは同い年で、以前にも連ドラで共演したことがありましたが、今回は久しぶりに共演させていただくので、すごく楽しみにしていました。
佐藤さん演じる竹内正人さんは駒込中央署の刑事で、私が演じる桜は生活安全課の警察官と、それぞれ立場は違いますけど、ぶつかり合いながらも回を重ねる中で息が合っていくというか、徐々にバディとしての絆ができてくるのは、このドラマの一つの見どころかもしれませんね。佐藤さんの元気いっぱいな力技も見られるでしょうし、彼のテンションの高さにも助けられることもあると思うので、楽しみに頼っていきたいと思います。 そのほか、レギュラー出演者もすごく多いですし、各話のゲストもたくさん登場されるので、そこも楽しみです。撮影スタッフさんにも知っている方が何名もいるので、撮影現場は和気あいあいとした雰囲気で臨めています。

Q― 物語の舞台となる駒込のイメージというと?

駒込やそのお隣の巣鴨というと、お年寄りの方たちが集まる“憩いの場”みたいなイメージはありますよね。おっとりした商店街や昔ながらの建物があったり、駄菓子屋さんがけっこうあったりして。そんな温かい雰囲気の街といったイメージがあります。

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Q― 警察ドラマが多い中で、この作品ならではの魅力というと?

やっぱり、桜が持っている“聞く力”じゃないでしょうか。超能力を持っているということではなくて、人よりも耳が良いという、そんなレベルだと思います。でも桜は、「この人は何を言わんとしているのか?」「この人の声は聞いた方がいいのではないか?」ということに対しては人一倍、敏感なんだと思います。また、相手の本当のことを知りたい聞きたいってなった時の集中力がすごくて、そんなときに、ほかの人にはない“聞く力”を発揮するのだろうなと感じています。
だけど、意外と人の話を聞くということは、実際には難しいことがたくさんありますよね。特に、「本当は何を感じて何を思っているのか?」という本心、その声を聞くのは難しいと思いますけど、桜は聞きたい相手に心を寄せて、“本当の声”を聞いていき事件を解決する。これは、この作品の大きな見どころ、魅力だと思います。
登場人物のキャラクターも魅力的で、警察署内の関係はもちろん、草笛光子さんが演じる桜のおばあちゃん・ウメさんが切り盛りする居酒屋さんの、常連さんとの関係もおもしろいと思います。

Q― 最後に、この作品を楽しみにされているみなさんへメッセージをお願いします!

初めて台本を手にしたとき、ストーリーに引き込まれ楽しく読めまして、明るく、スカッと爽快さを感じていただけるようなドラマになると思いました。取り上げられる事件の題材も、誰もが身近に感じて共感していただけることが出てきます。
月曜8時にご家族みなさんで楽しめて、そしてどこか心にちょっと響くものがあるといった、痛快爽快なドラマになるかなと、私自身すごく楽しみにしていますので、ぜひご覧いただければと思います。

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