TBS 連ドラ・シナリオ大賞

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第5回受賞者 目黒啓太さん インタビュー 後編

※ 前編を読んでない方は コチラ をお読みください

第5回受賞者 目黒啓太さんの写真

勉強会はいかがでしたか?

勉強会を通して予想以上に人脈が増え、現場の方からすぐにシナリオの仕事のお話を頂けたのがよかったです。
また、私を含め同時期に入選した脚本家が8人いるのですが、顔を合わせる機会も多いので“同期”のような連帯感も生まれ、励みになりました。

課題などはいかがでしたか?

事前に与えられたテーマを元に8~10ページくらいのショートストーリーを書いて、それを皆で読みながら講評を受けるというスタイルです。 短い設定の中で多くの要素を詰め込まないといけないので、難易度の高いものだと思います。
また、他のコンクールでも自分が書いたものにアドバイスなどはいただけるのですが、そういったリアクションの密度が一番濃いのが「連ドラ・シナリオ大賞」の勉強会だと思います。 「映像化する」という点もふまえて、約10名の現役プロデューサー、監督からアドバイスがもらえ、その場でディスカッションになるので「自分が書いた作品がどう見られているのか」「どのように修正すべきなのか」がはっきりわかります。

映像化という客観的なアウトプットを含めて考えるのはやはり難しいですか?

自分が書いたものだと主観が入っているので、受け手が汲み取る意図と、どうしてもずれが生じるものだと思います。勉強会はそういう点を客観的に細かく分析してもらう場でもあると思います。

受賞後のお仕事はどのような事をされていますか?

実際に脚本を書かせていただいたのは、『コック警部の晩餐会』( 2016年10月期 TBS )で、2話分書かせていただきました。他に、勉強会で親しくなったプロデューサーからの依頼で、いくつかプロットや企画を考えています。
また、受賞後に、「ndjc」という若手映画監督の育成事業に応募したのですが、そのような時に他の映画監督には無い強みとしてアピールできたと思います。

最後に応募される方にメッセージをお願いいたします。

僕の作品は他の受賞者の方に比べて、エンターテインメント性やサスペンス性は薄かったと思います。そういった足りない部分もありつつ、どこが良かったのか分析すると、主人公の感情を丁寧に書いた部分だと思います。そういった点を他のコンクールよりも重視する傾向なのかもしれません。
また、他のコンクールなどは1、2時間のドラマのシナリオが課題なので、風呂敷を畳んでいく前提でアイデアを考えないといけないという側面があると思います。しかし、「連ドラ・シナリオ大賞」はあくまで「連ドラの第1話の脚本」が課題なので、畳む事を考えずに広げていっても良いと思います。
明らかに収拾のつかなそうな物は駄目だと思いますが、登場人物や伏線がある程度予測されるものであれば、引き込まれると思います!