TBS 連ドラ・シナリオ大賞

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第4回受賞者 渡邉真子さん インタビュー 後編

※ 前編を読んでない方は コチラ をお読みください

第4回受賞者渡邉真子さんの写真

受賞後のお仕事はどのような事をされていますか?

受賞が決まってから、授賞式までの間にスペシャルドラマ『 このミステリーがすごい!「 残されたセンリツ 」』( 2014年 TBS )のお話を頂き、高橋麻紀さんとの共同脚本という形でデビューさせていただきました。
その後、勉強会で知り合ったプロデューサーとのご縁で『 表参道高校合唱部!』( 2015年7月期 TBS )のプロットライターの一人に加えて頂き、8話、9話も共同脚本ですが執筆させていただきました。

受賞されてからすぐにお仕事の話があったんですね。

原稿を上げるスピード感がすごかったのを覚えています。その後は、『 表参道高校合唱部!』で知り合ったスタッフと親しくなり、私から原作の書籍を提案する形でスタートしたのが、『 悪党たちは千里を走る 』( 2016年1月期 TBS )です。

受賞後、約1年で連ドラを一人で担当されたんですね。

『 表参道高校合唱部!』では、自分の力不足を感じる部分もあったので、1人で担当するのは、正直怖くもありました。プロデューサーや監督とほとんど合宿状態になりながら打ち合わせをして完成させました。大変だった反面、自分一人で脚本を書けるのはすごく楽しかったです。
その後は、伊與田プロデューサーの『 せいせいするほど、愛してる 』( 2016年7月期 TBS )に呼んでいただきました。デビュー前は恋愛モノを書いた事がなかったので色々な発見がありましたね。また、『 悪党たちは千里を走る 』では原作をかなりアレンジして書かせていただいたんですが、今回は原作の漫画を可能な限り再現しつつ、他の脚本家の方との共同執筆という仕事でした。一つのシーンを取っても表現方法がお互い違うので、そこに苦労しましたね。しかし、プロデューサー、監督、他の脚本家など様々なスタッフの意見を取り入れつつ、決して誰かの代筆にならないように自分の色を出すという作業は良い勉強になりました。

1年弱で様々なジャンルや制作体制のドラマを経験したんですね。
連ドラの脚本は今おっしゃったように、様々なスタッフと何度も打ち合わせをして作るわけですが、
そのような仕事の進め方は、実際にやってみてどうですか?

打ち合わせでどのくらいの細かい意見が出るのか全く想像していなかったです。私が新人だったからというのもあると思いますが、人によっては、台本1行ずつや、セリフ1つに物凄く具体的な意見をいただいたりして驚きました。

最後に応募される方にメッセージをお願いいたします。

これまでのコンクールの成績が全くよくなかった私が受賞できたので、何が起こるかわかりません。才能よりも積み重ねの努力が一番大事だと思いますし、自分でも気づかずに何かをつかむ瞬間があると思うので、興味のある限り続けることが大事だと思います。
また、作品の方向性も「 自分の得意なものはコレ 」と決めつけないで、第三者の意見も聞きつつ柔軟に考えた方が良いと思います。