TBS 連ドラ・シナリオ大賞

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第4回受賞者 渡邉真子さん インタビュー 前編

第4回受賞者渡邉真子さんの写真

元々、どの様なきっかけで応募されましたか?

子供のころから脚本家の岡田惠和さんが執筆されているテレビドラマが大好きでした。際立って文章を書くのが得意という訳では無かったのですが、大学生のころから脚本家を志して、大きいコンクールには欠かさず応募していました。『 TBS連ドラ・シナリオ大賞 』は、多くの現場のプロデューサーに脚本を審査して頂けるので、その後のチャンスが広がる可能性が高いことが大きな魅力でしたね。

実際に応募してみていかがでしたか?

これまで私は、あまり他のコンクールの成績が良くなかったのですが、振り返ってみると多くのコンクールは、連ドラではなく、「 1時間( で完結する )ドラマの脚本 」などが多かったので、「 どういうドラマにしたいか 」という主張が絞り込めていなかったのだと思います。
また、私が応募した作品は、「 不作為犯( 主人公が何もしないことで罪を犯していく )」という男女の愛憎などを描いたサスペンスものだったのですが、「 TBS の金曜10時 」という具体的な放送枠をイメージしながら作っていくことができました。

元々サスペンスが得意だったのですか?

実は、サスペンスのような「 人間の深層心理にある闇 」を描くものは初めてだったのです。元々描きたいと思っていた「 人と人との関わりの深さ 」というテーマが、愛情では無く、憎しみの方に寄せた結果が良かったのかもしれません。

応募される方からよく質問があるのですが、提出課題の「1クール全体の簡単なあらすじ」を描くコツはありますか?

ディテールにこだわらずに「 面白いドラマだ 」というインパクトを与えたかったので、「 1クール全体のあらすじ 」という課題ですが、全体の7割を第1話のあらすじにして、残り3割でドラマの方向性を描きました。
審査員の方が次を読みたくなる“ アオリ文 ”を上手く使いつつ、第1話のあらすじを詳しく書く事で、「 ここまで書ける人なら、最終回までしっかり考えているだろうな 」というアピールになるかなと思います。

受賞後の「 勉強会 」はいかがでしたか?

与えられたシチュエーションで短い脚本を書いて発表したりするのですが、参加するプロデューサー、監督も年齢、性別がそれぞれ違うので、同じ脚本でも全く違う意見がもらえます。また、実際に撮影、映像化するまで考えてのアドバイスももらえるのですごく実戦的です。
受賞したら終わりでなく、応募した作品が映像化するレベルに達していなくても、「 勉強会 」に参加すれば大きく成長できると思います。

次回は、渡邉真子さんへのインタビュー( 後編 )をお届けします!
受賞してからすぐに実現した仕事、そしてそこから学んだ連ドラ脚本の書き方などを詳しくお聞きします!