死と乙女
まさか、このような形で大ホールでの演奏が実現しようとは、思ってもみない展開で最終回も驚かされました。
「死と乙女」を真紀がやりたかった理由、私は「忌まわしい過去である山本彰子」を葬りたかったんだと思いました。
彼女は、「死ぬなら今」「こんな人生いらない」のセリフがあったように、
死をもって安息を得たいと思うような、何らかの罪の意識を持ち続けていたのではないか。
幼い頃より苦しみを背負い、犯罪、拘留、社会的制裁の果てに、音楽をもあきらめかけていたが、
彼女を信じ愛する仲間たちによって救われる。
もう一度仲間と音楽をやるためには、過去の自分を葬り去る必要があった。
コンサートを開き、好奇な目をした大衆に立ち向かおうとする「勇者」真紀。(ドラクエモードで)
それに同調する3人。
戦闘型カルテットの誕生だ。
「遊び人」諭高のレベルアップした姿「賢者」を見よ。素晴らしい攻撃力。
そして去る者は去り、彼らの音楽を聴く者たちだけが劇場に残る。
とりあえずここでセーブ。
少し脱線しましたが、とても美しい演奏シーンでした。
シューベルトも、高揚する音楽に合わせた緊迫した表情も、美しい舞台とお衣裳も。
ドラクエの演奏も、1話と見比べると格段に優雅で息が合っていて。
大好きな弦楽四重奏を大好きなこの4人で見られたこと、感謝しかないです。
私にとっては全10話の中のベストシーンでした。