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国宝鑑真和上展

国宝鑑真和上展

テーマ曲

テーマ曲
 本展のテーマ音楽担当に、東儀秀樹さんを迎えました。

写真撮影:稲越功一

プロフィール

東儀秀樹 Togi Hideki
1959年10月12日東京生まれ。天秤座 B型。
商社勤務の父の仕事の関係で、幼少期をタイ・メキシコで過ごし、ビートルズ、ロック、クラシック、ジャズなどを吸収しながら成長した。1996年、アルバム「東儀秀樹」でデビュー。宮内庁楽部を退職し、以後数々のアルバムをリリース。
2000年1月1日に古典雅楽を収録した「雅楽 天・地・空〜千年の悠雅」と、オリジナル曲等からなる「TOGISM2」の2枚のアルバムを同時発売。「雅楽 天・地・空〜千年の悠雅」は第14回日本ゴールドディスク大賞・純邦楽アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
 また、1月にアートスフィアにて行われたコンサートの模様を収録したビデオ「雅楽天・地・空〜千年の悠雅」を5月にリリース。平安絵巻さながらの古典雅楽の世界と、オリジナル曲の現代的なステージの二部構成で東儀秀樹の魅力を伝える。
 音楽のみならず、様々なメディアで今後もますます活躍の場を広げつつある。
   

東儀秀樹さんからのコメント

   2000年9月、写真集の撮影で、久しぶりに奈良・唐招提寺を訪れました。
 ここには当初大陸の僧侶によって伝えられた雅楽曲が数多く奉納されたとの言い伝えがあること、僕のCD「雅楽 天・地・空〜先年の悠雅」にも収録されている「陪臚(ばいろ)」とはとてもゆかりの深い仏閣であることなどを残暑厳しい陽射しの中でふと思い出し、古都に思いを馳せていました。
 そんな折にこの企画のお申し出を頂き、何か不思議な縁を感じたものです。
 唐招提寺のどっしりと静かにそびえるその姿は絶妙な均整を持ち、とても美しく、何度訪れても感動させられます。

 普段からあまり「曲づくり」という行為を意識したことがない僕ですが、今回は唐招提寺そのものの美しさはもちろん、それが建てられるまでに至る文化や思想の流れという大きな背景、大きな道のり、そして大きな力を感じながら曲づくりに臨みました。
 幸いなことに、初めてご一緒した大島ミチルさん、嶋紀之さんとのコミュニケーションもスムーズに進み、結果として非常に僕らしい、会心の作が出来上がったと嬉しく思っています。
 2回に渡る全国ツアー、ダンス公演への初めての参加、写真集&著作本の発売・・・とマイペースを保ちながらも忙しく過ごして来た2000年でしたが、世紀が変わっても何にも惑わされることなく、僕自身の好奇心のアンテナが反応する様々なものたちを愉しんでいくつもりです。
 そして、僕にとっては初めてとなるこのシングルが、それらを呼び寄せる宝となってくれることを心から願ってやみません。