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〜10人の脚本家と10組の名優が贈る、10の物語〜

2014年7月13日スタート日曜よる9時

インタビュー

大泉洋さん(第八話「駄菓子」出演)

台本を読んだ感想はいかがでしたか?

すごく素晴らしいお話だと思いました。一話完結モノの短編ドラマは僕ら世代には懐かしいですし、読んでホッコリしました。今でもみんなそうなんでしょうけど、僕らが小学生の時は遠足の前には必ず駄菓子屋さんへ行って、袋いっぱいにキッチリ300円分買いましたから。また買ったその日に食べちゃう子がいてね、そういう子に限ってその後買ってもらえないんですよね (笑)

息子が父の夢を一緒に追いかけていくところがいいですよね

本当に健気な子供ですよね。父親が自分の夢ばかり追って、どこか大人になりきれていない、子供のまま大人になってしまった男で、奥さんにも愛想をつかされ家を出ていかれて。そういう父親を持つと、子供がしっかりするんでしょうか。

春部真を演じてみていかがですか?

僕はこういうちょっと半人前で、何をやってもうまくいかない男の役が多く… というか最近はそういう役しかやっていないかな (笑)。めちゃくちゃデキる男とか、凄まじくモテるとか、そういうのはやったことないです (笑)。あと圧倒的に多いのは、奥さんはいないけど子供がいる役。そういうイメージなんでしょうか。 でもダメなところや子供っぽい部分は非常に似てますし、感情移入はすごくできます。僕も子供なところはたくさんあって、うまくいかないことを世間や周りのせいにしたくなったりしますよね。

息子役の田中奏生くんとはいかがですか

会う前から天才子役だという風に聞いておりました。僕はテレビをあまり見ないので存じ上げなかったんですが、ネットで 「天才子役」 で検索したら一発で出てきましたから!二人だけの本読みがあったんですけど、僕は完璧にオーラで負けてました (笑)。若干、彼は先輩俳優のようなオーラがあるんですよ。8歳がセリフをスラスラ完璧に言うし、思わず彼の台本を盗み見たら、フリガナもふってなくて。僕だってたまに怪しい漢字があるのに (笑)。本読みの後、監督が教えてくれたんですが 「さっきは田中君、大泉さんに合わせてページめくってましたけど、彼は一冊全部 (セリフが頭に) 入ってますから」 って。
ですから相性云々いうより、胸を借りるつもりでいます (笑)。気持ちの上で彼は先輩俳優です!

子供らしい面は見えたりしましたか?

子供らしいんですよ。そこら辺のバランスがまた絶妙で。子供らしいところも出してちゃんとかわいさアピールもするわけですよ。撮影中も色々話をしますが、彼は話し出すと止まらないんです。なんせ彼は1冊全部入ってますから。一方僕は途中までは奏生くんに合わせて話してますけど、内心どんどんセリフがやばくなってきて、途中で切り上げるんですね。「すみません僕いっぱいいっぱいなんで」 って感じで台本を読み出すと、彼は大人ですから察して引いてくれる (笑)

大泉さんにとっての 「おやじの背中」 とは?

父親のことはずっと尊敬していますし大好きですね。実にまじめな人でしたけれども、とにかく子供の前で疲れた表情を見せないんです。「ただいま!」 って元気に帰ってきてくれるからおやじが帰ってくるのが楽しみで、僕がおやじになったときに、そこだけは見習いたいなと思っていました。あとは何があっても僕の味方でいてくれる、その自信はありますね。
ですから僕は感謝しかないし、できるだけの恩返しを両親にしたいと思っています。そう思わせる育て方をしてくれたというのがすべて。だから父親が僕にそうしてくれたように自分の子供にはやれるだけのことをしてあげようと思えるんですよね。
でも、実は自分の娘に対してはどんな父親になればいいかまだまだ悩んでいて。今は娘に対してただただ全てを許すあまい男になってます (笑)

視聴者の皆様にメッセージをお願いします。

池端先生がお書きになったこの 『駄菓子』 というドラマは、本当に素晴らしい台本で、ダメな父親と、その父親の事を小さいながらも健気に支える息子とのお話です。僕ら世代、僕よりもっと上の人たちには駄菓子をたくさん買った思い出があるでしょうから、とても懐かしく感じられると思います。ふたりのやりとりは時に切なくて、時に心が温かくなります。都会の中で駄菓子に夢を抱いて生きる二人の親子の物語をどうぞご覧ください!


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