原作者 天童荒太さんからの手紙

『家族狩り』第一話、先行して、拝見しました。
観ている最中も、観終えてからも、感嘆の吐息が洩れました。
すばらしかったです。
まず映像にキレがあります。
人物と場所のバランスが絶妙で、演技の密度が濃く、画面の隅々まで充実した感覚があふれています。
スタッフ、そしてキャストの皆様が、妥協を排して、力を尽くされた成果だと思いました。
監督をはじめ、撮影、照明、美術、音効の仕事は非常にレベルが高いと感じました。
サスペンス部などは、『セブン』などのデビッド・フィンチャーや、『ダークナイト』などのクリストファー・ノーランを彷彿とさせました。
アップがとても的確に撮れているのも、すぐれた才能と技術の高さのあかしです。
映像は美しく、計算が行き届いています。
羽根の舞うラストは、三度見、しました。

音楽も、よく練られていて、効果的です。
andropさんの主題歌は、繊細に、深く、心の悲哀にまで透き通ってゆきながら、やがて力強く飛翔する希望への広がりを感じさせてくれます。まさに、このドラマのテーマと重なっています。
映像との組み合わせ方も、とても巧みで、ラストの一音は、心の弦にふれます。

俳優の皆さんは、実に、物語の展開にぴたりとはまっていました。
はまりすぎて怖いくらいのヒトもいました。見事なキャスティングです。
求められているものを、深く、遠く、見通して、もてる才能を、作品にフルに捧げている俳優の方々の力量に、あらためて感服し、かつ、堪能しました。
原作者として喜ばしいだけでなく、チーム『家族狩り』のメンバーの一員として、誇りとなる仕上がりです。
皆様に、心から拍手を送ります。

天童荒太

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