2018年、ノーベル平和賞を受賞した 婦人科医、デニ・ムクウェゲさん(65)が去年10月、来日しました。
ムクウェゲさんの国、アフリカのコンゴ民主共和国では 武装勢力による性暴力の被害が後を絶ちません。
被害に遭った女性は、40万人以上、 ムクウェゲさんは自身の病院「パンジ病院」で 性暴力の被害にあった女性達5万人以上を治療してきました。 そのなかには、生後たった半年の赤ちゃんもいます。
「みなさん、想像できますか?」
女性たちの置かれた状況について、日本の聴衆に訴えかけるムクウェゲさん。 女性たちが犠牲になる背景に、日本を含む先進国に原因があるといいます。 日本とコンゴとつなぐもの。それは一体何なのでしょうか。
「世界はつながっているのです」。
「誰も無関心でいることはできません。
遠くで起きていることに共感をもち、他者のために行動してください」。
今回の来日で「平和」と「正義」について日本人に伝えたかったというムクウェゲさん。そのメッセージの背景を取材しました。
制作:TBSテレビ
ディレクター:立山芽以子