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報道の魂
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2019年2月17日 放送
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「沖縄戦 遺族の手紙 ~”体験者”から”証言者”へ 若者の記録~」

太平洋戦争末期の沖縄戦。700人の部下を失った大隊長が戦後、遺族に手紙を書いた。すると、夫や息子を失った遺族たちから、次々と返信が寄せられた。その数、356通。

70年以上が過ぎ、大隊長は「遺族に届けてほしい」と、沖縄で遺骨収集をしている大学生たちに356通の返信を託した。

沖縄戦で命を落とした北海道出身兵は1万人。沖縄県に次いで多い。大学生たちは遺族を見つけ出しては、一通一通、届け始めた。

手紙を書いた本人はすでにこの世を去り、受け取った親族は、これまで知らされていなかった思いを初めて知ることになる。さらに、届けた側の大学生は、手紙の文面や親族の涙から、戦争が奪ったものの重さを目の当たりにする。

戦争体験者が間もなくいなくなろうとする中、次の世代が、戦争の記憶を「証言」として受け取ろうとしている。


ディレクター:竹村研人(HBC北海道放送)

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