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報道の魂
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2017年12月1日 放送
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「がんとネット ~患者を惑わす情報の渦~」

「がんとネット」、もはや誰もがインターネットと切り離して生活することが出来なくなった今、がん治療においてもインターネットは欠かせない情報源だ。しかし、誤った情報に惑わされる患者が後を絶たないのも事実だ。

日本医科大学武蔵小杉病院・腫瘍内科の勝俣範之医師は医療否定本によって選択に迷い、治療のタイミングを逸した患者を大勢診て来た。今は自らSNSを駆使し、患者や家族が誤った情報や怪しげな民間療法に惑わされないよう注意喚起を続けている。

治療法が進化し薬の研究も日進月歩の今、正確な医療情報と患者がリーチする情報には大きなギャップがある。日本のネット情報は、こと医療に関して嘘の内容が少なくない。

国立がん研究センター中央病院の後藤悌医師(呼吸器内科)は2009年、「肺がん」とネットで検索したところ上位50件で表示されたもので正しい内容は半数以下だったと発表し、日本のネットメディアの問題点を指摘した。あふれる情報にどう向き合えばいいのか、ネットによる医療情報の規制にも乗り出した国の動きと共に考える。


ディレクター:橋本佐与子(MBS毎日放送)

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