特集

2023年10月8日放送「メンフィスとその墓地遺跡」

8Kカメラで捉えた巨大ピラミッドの驚異

あのギザの三大ピラミッドを含む世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡」。今回は、4000年以上の時を経てもなお古代エジプト王たちの権威を今に伝えるピラミッドや、新発見された驚きの地下遺跡などを、高精細カメラで撮影した映像でお届けします。取材を担当した田口ディレクターに話を聞きました。

圧倒的な存在感三大ピラミッドの絶景

誰もがその価値を認める古代エジプトの遺跡、ギザの三大ピラミッド。その圧倒的な存在感と美しさを高精細8K映像に収めました。

──「メンフィスとその墓地遺跡」というと、あの有名なギザの三大ピラミッドを含む世界遺産ですね。

田口ディレクター(以下、田口):はい。古代エジプト古王国時代の都だったメンフィスと、その西に並ぶ墓地遺跡が世界遺産に登録されています。ギザからダハシュールにかけての一帯に4000年以上前に建造されたピラミッドが多数残っているのです。実は番組として「メンフィスとその墓地遺跡」を本格的に取り上げるのは18年ぶりで、前回に撮影したのはハイビジョン映像でした。そこで今回は高精細8Kカメラでピラミッドの映像を収めることにしたのです。

「メンフィスとその墓地遺跡」を代表するギザの三大ピラミッド。今回は、そのピラミッドを高精細8Kカメラで撮影しました。

──数多くの遺跡があるということですが、番組ではどんなピラミッドが紹介されるのでしょうか?

田口:まずはなんといってもギザの三大ピラミッドです。今回、私にとって初めてのエジプト訪問だったのですが、いままで色々な世界遺産を見てきた中でも、三大ピラミッドの存在感と美しさは圧倒的でした。撮影では、その存在感と美しさを8Kカメラでしっかりと捉えることを意識しました。

ドローンを駆使してさまざまなアングルから撮影したピラミッドの姿は必見です。

──実際に8Kカメラで撮った映像はどうでしたか?

田口:ワイドかつ高精細に撮影できるのが8Kカメラの特徴です。巨大なピラミッドを、その周囲を含めて撮っていても細かな部分まで映像で見ることができます。一方、ピラミッドへクローズアップしていくとさらに細部が見えてきます。今回、現地のスタッフの協力の下、特別に空撮の許可を得て、8Kカメラを搭載できるドローンを用意して撮影しました。ピラミッドの頂点に近づいたり、真上から見下ろしたりしてカメラに収めた空撮映像は必見です。

朝日や夕陽に照らされる三大ピラミッドの絶景をお届けします。

──特別な許可を得て撮影したピラミッドの映像とは楽しみです。

田口:ギザの三大ピラミッドというと、知らない人がいないぐらい有名な遺跡ですので、見たことがないような特別な映像を目指しました。撮影時間にもこだわりました。日中の日が高い時間の撮影だと、ピラミッドの立体感が伝わりにくい映像になってしまいます。そこで一般の人には公開されていない朝や夕方の時間帯に撮ることにしました。そうした時間帯の特別な三大ピラミッドの絶景をご覧いただけます。空撮だけでなく、地上からの撮影も、許可を得て一般の観光では立ち入り禁止のエリアから撮影しました。ギザのスフィンクスも下から見上げたり、真横から見たり、尻尾に近づいたりして細かな部分をしっかりお見せします。

ピラミッドの守り神、スフィンクスも、全体像から顔、横から見た姿、尻尾まで撮影しました。

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