世界遺産とは

登録までの流れとその後の保全

まずは登録したいサイトのある国が世界遺産条約に賛同し、締約している事が第一条件。
その上で、それぞれの国で1~10年以内に登録したいサイトを厳選した暫定リストを作成し、ユネスコ世界遺産センターへ提出する。
さらに、その暫定リストの中から国内でその遺産が顕著な普遍的価値があること、それを保護する法律が整っている事、さらに10項目ある登録基準のうち、1つ以上に当てはまっているサイトを選び、推薦という形で再度提出する。

推薦を受けたユネスコ世界遺産センターは、文化遺産ならICOMOS(国際記念物遺跡会議)、自然遺産ならIUCN(国際自然保護連合)と各専門の機関に調査を依頼。
実際に現地へ行き、該当するサイトの価値や保護・保存の状態、今後の保全・保存計画などについて報告書が作成される。

これら調査結果などを基に、毎年7月に開かれる世界遺産委員会内で締約国から選ばれた21カ国の代表が審議を行い、正式な登録が決められる。

登録後も、保護・保存の状態などに対して努力や活動が続けられているか調査が行われ、各サイトが6年に1度世界遺産会議によって再審議を受ける。
その結果、保護が保たれず普遍的な価値が損なわれてしまったと判断された場合は、登録を削除されてしまうこともある。

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