本田博太郎さんインタビュー

出演されることになったきっかけをお聞かせください。

高成プロデューサーから、「 実験的なドラマで、何か面白いことをしたい 」 とうかがいました。
“ 実験的 ” という響きがすごく好きなものですから、何か新しいことにチャレンジしようとする “ 志 ”、“ エネルギー ”、“ 勇気 ” を勝手に感じまして、「 ぜひ出演させてください 」 とお返事しました。

台本を読んだ感想はいかがでしたか?

壮大な世界観で、ミステリアスで、分からないことが多い、深く面白い作品になる気配を感じました。
作り手と演じ手次第でより面白くなる台本だと感じ、チームの志が画面に出る作品だなと思いました。

若手の出演者・スタッフの多い現場ですが…。

若い方々の、“ 形になった球を投げてこないところ ” が嬉しいですね。訓練されたお芝居で返されちゃうと、僕としてはつまらない。どういう球が飛んでくるのか分からないところがいいなと。その人の感性で返してもらえると、僕の感性とぶつかって化学反応が起こりますよね。そういう意味では、非常にいい出会いをしたと思います。
スタッフの方も若い方が多いようですが、僕は “何か新しいことをやろうとする魂” を感じます。既成のドラマではなく、さらに上を目指して作ろうとしているパワーが映像にも反映されていると思います。出演者の皆さんやスタッフの皆さんに負けないように、僕も 「 おも、こわ、かわ 」 でがんばっています。

おも、こわ、かわ?

“おもしろく”、“こわく”、“かわいく” の 「 おもこわかわ 」 をテーマに演じています (笑)。
シャオガンは、理解しがたいけれど、ちょっと深めな、ちょっとクレージーな、ちょっと哲学的な… 視聴者のみなさんにどのような人物なのか判断して楽しんでいただけるキャラクターになれば嬉しいです。

イム・シャオガンはどちらかというと、“悪 (ワル)” という立場ですが、そうは感じさせない何かがありますね。

結局は 「 人 」 ですからね。善悪のキャラクターを演じるのではなく、人を演じないと。僕がイム・シャオガンという人間を表現することによって、視聴者のみなさんが “ 善悪 ” だけのキャラクターではなく、もっと広い意味での “ 人間のまなざし ” を感じてくださればありがたいなと思っています。もしかしたらシャオガンは悪人ではなく、誰よりも本質を突いている善人かもしれません。もしかしたら… (笑)。ですから、それがうまく画面に表れていれば良いなと思っています。

最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

Friday Break 『 ヘブンズ・フラワー 』 は、あなたが勝手に感じて、密かに喜んでください。
面白いドラマです。ぜひご覧ください。