はじめに:日曜劇場『ごめん、愛してる』

INTRODUCTION /はじめに

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長瀬智也、日曜劇場初主演!
長瀬智也×吉岡里帆×坂口健太郎×大竹しのぶ
男女・母子、ふたつの三角関係が交差する
この夏、一番切ない愛の物語!!
誰にも愛されたことがない男は、
自分を捨てた母に復讐を誓った…
そして、運命の出会い
男は、生まれて初めて人を愛すること、
愛されることを知る…
愛する人を求め、母親を求める男の物語
 幼い頃、母親に捨てられ不遇な環境で過ごしてきた岡崎律(長瀬智也)。底辺で生きる彼の居場所はもはや裏社会にしかなかった。そんな暗澹とした日々を送っていた律は、ひょんなことから一人の女性・三田凜華(吉岡里帆)を助ける。後に、これが二人にとって運命を変える出会いとなる…。
 ある日、律は事件に巻き込まれ頭に致命的な怪我を負い、命がいつ尽きるかわからない状態に。せめて最期に親孝行がしたいと実母を探し始めた律は情報を掴み、母親・日向麗子(大竹しのぶ)を探し当てる。しかし律が目にしたのは、貧しさゆえに自分を捨てたと思っていた母親が息子のサトル(坂口健太郎)に溢れんばかりの愛情を注ぐ姿。裕福で幸せそうな二人の様子に愕然とした律は、母親への思慕と憎しみに葛藤する。そんな時、律は凜華と再会する。凜華は幼なじみであるサトルに思いを寄せていたが、その思いは届かず寂しさを抱えていた…。
 母に捨てられこれまで誰にも愛されなかった悲運を呪い愛を求める律と、だんだん彼に惹かれていく純粋で愛情深い凜華、母の愛を一身に受け屈託なく生きるアイドルピアニストのサトル、そして自分が産んだ律がそばにいることに気づかずサトルを溺愛する麗子。律―凜華―サトルの男女、律―サトル―麗子の母子、二つの三角関係が交差するこの夏一番切ない愛の物語だ。

 主人公の岡崎律を演じるのは、長瀬智也。律は血の気が多くケンカが強い、その一方で人間的な温かみを持つ男。
 三田凜華を演じるのは、吉岡里帆。他人のために自己犠牲をいとわない純粋で愛情深い女。日向サトルを演じるのは坂口健太郎。サトルは元ピアニストの母親の英才教育を受けて育ち、卓越した演奏技術とルックスで、今では老若問わず女性に絶大な人気を誇るアイドルピアニスト。律が、憎しみながらも激しく求めることになる母親・日向麗子を演じるのは大竹しのぶ。麗子はアーティスティックな元一流ピアニストだったが、その後に挫折を経験。現役時代は世界で活躍してきたことから、プライドが高く周囲を振り回す傾向にあるものの、サトルに対しては自分の持ちうる全ての愛情を注ぎ、甘やかしている。律と同じ児童養護施設で育った河合若菜を演じるのは、池脇千鶴。若菜は8歳の息子を持っているが、若菜自身子どもの頃に事故に遭い高次脳機能障害となり、事故のときと同じ7歳程度の知能でとまってしまっている。若菜は憎む、恨むといった感情のない気持ちの大きな女性。それだけに、律にとっては「自分が守らなければ」と思わせる存在でもある。
 また、サトルが夢中になる個性的な天才サックス奏者・古沢塔子役に、注目の成長株・大西礼芳。塔子は“恋に奔放で自分の思うまま自由にかっこよく生きる”という役どころ。そして、麗子を憎み律に近づくゴシップ記者・加賀美修平役を六角精児。麗子を崇拝していて彼女のためなら手を汚すこともいとわないマネージャー・三田恒夫役を中村梅雀が演じる。麗子を巡る二人の男性はそれぞれ秘密を抱えており、六角・中村のベテラン勢がドラマにサスペンス色を加える。

 それぞれに過酷な運命を背負いながらも、居場所を求め、愛を探す登場人物たち。愛される喜び、報われないせつなさ…さまざまな“愛”が詰まったこのドラマに期待してください。