日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2024年3月2日 よる9時から放送

第1699回

天空文明SP第2弾
インカ聖地巡礼アドベンチャー

ミステリーハンター

野口 絵子(のぐち えこ)

2004年2月21日生まれ、東京都出身。登山家の父・野口健さんと共に9歳で冬の八ヶ岳にて登山家デビュー。長期休みの度に父と国内外の山々を踏破。ニュージーランドの高校を卒業し、現在は都内の大学に通う。趣味はカメラ、料理、読書、執筆など。ミステリーハンターは今回で6回目。

14世紀から15世紀にかけて南米・アンデス山脈を中心に繁栄を遂げた巨大帝国・インカ。今回はミステリーハンター・野口絵子さんがインカの絶景世界を巡る大冒険へ!

富士山とほぼ同じ高さの天空世界!
そこはインカの始まりの遺跡?

遠目にその姿を見た時は、そこが遺跡だとわかりませんでした。本当にきれいな状態で残っていて、それに普通の村が周りに幾つもある中に何気なく残されていたんです。でも中に入れば…、私がクスコやマチュピチュで度々驚かされた、インカ帝国の技術を伝える石組の壁から、この場所以外では中々見られないという、ドアの枠のような形が3つ連なったものなども。それはものすごく地位の高い人のために作られたのだとか。

しかもこの遺跡の周りには、まだ未発掘の場所が多く残されていて、巨大都市だったという未知の世界が広がっているんです。アンデスの山の中にはまだまだインカの遺跡や秘密が眠っているのかな…、と感じられる場所だと思います!

ガイドのマリソルさんと
インカを物語る摩訶不思議な丘へ

山の概念を覆す経験に!?
標高5000mから臨むカラフル絶景スポット

この絶景スポットの山は、取材前にクスコや色々な場所で写真を見かけました。ただかなり色鮮やかで大分加工が入っているようだったので、「実際はこれほど美しくないのかも!?」とも思っていて…。絶景を眺められる場所へは、標高4600m地点から馬に乗って行くのですが、馬に乗ること自体が私は初めてだったので怖かったり、揺れてドキドキしたり。また霧が濃かったので目指す山がどこから現れるのかも分からず、不安の方が膨らんでいました。

ところが私たちが到着する頃には雲がきれて、突然、絶景スポットの山が目の前に!そして疑いを持っていた山の色は、全く加工されていませんでした(笑)。これまで幾つもの山に登ってきてヒマラヤにも行きましたが、あんな山を見たことはないです!もう本当にきれいでした!5000m以上の山は森林限界も超えるので、どちらかというと色がない場所のはずなのに!?本当に不思議で…、そして帰りたくなくなりました!

インカの時代から
ペルーは◯◯の国だった!?

虹の国だって思ったんです。私たちには虹ってレアな存在で、「あ、虹が見えた。ラッキー!」となりますよね。この感覚からするともう「出すぎ!?」なレベルで(笑)、遠目に見えたり、上から見下ろしたり、真横からや二重だったことも!一番大きかった虹は淡い色ではなく7色が本当に鮮やかで、想像したこともない虹でした。

そしてそこから私が思ったのは…、ペルーでは民族衣装をはじめ、町中の壁でもどこでも、色が溢れかえっていること。それはこの地ではインカの時代から、虹や、自然の中の鮮やかな美しさを常に見ることができたからで、昔からみんなの中にカラフルな色が息づいているのかなと…。どの国でも自然の美しいものを取り入れるけれど、それがペルーでは「虹」だったのかもしれないと、現地でリアルに感じました。

「みなさん明るくて優しくて親しみやすくて、
どこでもたくさんお話してくれました!」

今回のアンデスの旅を通して、心を奪われたそんな鮮やかな美しさ、すごさを本当に知って頂きたいです。どうお伝えすればいいのか考えて、試行錯誤しながらレポートしました!

さらに4000m級の峠を越える大移動!
その先には奇跡の段々渓谷!?
「色彩も透明感も、まるで絵画から
抜け出してきた世界のようでした!」

アンデス山脈の摩訶不思議な絶景には
インカ帝国繁栄の秘密が…?

こぼれ話

ペルーの美味しさにまつわる
ミステリーハンター・野口絵子さんのこぼれ話と
取材で訪れたレストランについてご紹介

帰国後に発見したのは…

日本に帰ってからあるカフェに行くと、そこでインカの時代からアンデス山脈の棚田で作られていた「マラスの塩」が売られていたんです。「取材をしたあの塩が日本で!?」と嬉しくなりました。そこでふと「お店の方は塩田の様子まではご存じないかもしれない…!」と思ったんです。

実はこの取材をする以前の私は、料理人の方が美味しい塩について語られたり、母がサラダに美味しい塩を用意したりするなど、塩が大事にされるのは知っていても、「塩は塩なのでは!?」とあまり気にしていませんでした。でもマラスの塩田で、初めて分かったんです。「これが美味しい塩なんだ!」って。ほんの少し塩をなめただけで口いっぱいに広がる塩味と、小さな粒にぎゅっと美味しさが詰まっているのを感じました。

そのスケール感にも驚かされるマラスの塩田

そんなマラスでの体験もあって、カフェの方に「私はこちらのお店で売られているマラスの塩の塩田に行ってきたんです!」と写真をお見せしました。すると「え!?こんな綺麗な場所なんですか?すごい!」と塩田の様子にビックリされていました。また私はお土産用にマラスの塩をたくさん買ったので、帰国してから会う人ごとに「ペルーで買ってきたマラスの塩です」「これはマラスの塩なんです」と配っています。もちろん塩田の写真も必ず一緒にお見せします(笑)!

塩田だけではないインカの段々畑…
ミステリーハンター・野口絵子さんが
その奥深さを体験した東京のレストラン

劇的な高低差を段々畑として活用し、多様な自然環境から豊富な食材を生み出してきたインカの人々。そして今ペルーは、美食の国として大注目されています。ミステリーハンターの野口さんが取材で訪れたのは、ペルーの名店が日本に初出店したレストラン。コース限定という同店のメニューには、普通は見ることのないある情報が!

ご紹介したコースは
「9つの異なる高度への旅(税込27500円〜)」
写真の料理について、メニューの左側には料理名と食材を表す「岩礁 ムール貝・カメノテ・海藻」が書かれ、右側には「-2 MBSL」と書かれている。

その情報とはメニューの右側にある数字で、「海抜高度」のこと。このレストランでは、ペルーの異なる9つの生態系が、食材から意識した料理で表現されています。ペルーに行ったことのないお客さんに、ペルーの自然や環境を想像してもらうためのものだそう。料理を味わいながら9つの生態系を旅する気分も楽しめます。

185 MASL

-10 MBSL

3800 MASL

225 MASL

-15 MBSL

3260 MASL

1890 MASL

750 MASL

■味わうことでペルーの自然や環境を想像
 取材で訪れたレストラン「MAZ(マス)」
去年発表された世界のベストレストラン50で、トップに輝いたペルーの「セントラル」による日本進出1号店。今年のミシュラン東京では2つ星に輝く。
住所 東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町3F
※コースの順番は写真の通り。季節ごとに料理の内容は変わります

※情報は2024年3月現在

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