日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2024年2月24日 よる9時から放送

第1698回

天空アンデスミステリー!
マチュピチュ・ふしぎ大発見!

ミステリーハンター

野口 絵子(のぐち えこ)

2004年2月21日生まれ、東京都出身。登山家の父・野口健さんと共に9歳で冬の八ヶ岳にて登山家デビュー。長期休みの度に父と国内外の山々を踏破。ニュージーランドの高校を卒業し、現在は都内の大学に通う。趣味はカメラ、料理、読書、執筆など。ミステリーハンターは今回で5回目。

今回はミステリーハンターの野口絵子さんが、世界中の人々を魅了するマチュピチュを訪ねます。14世紀から15世紀にかけて、南米アンデス山脈を中心に繁栄を遂げた巨大帝国、インカの象徴とされる遺跡です。一体なぜマチュピチュは険しい尾根に築かれたのか?その建設方法は?そこでの暮らしとは?天空都市の真実に迫ります!

憧れのマチュピチュを訪ねた感想は?

マチュピチュは有名な遺跡ですが、実際に行ったことがある人はなかなかいないですよね。私も今回初めて行くことができて思ったのは、日本を出発して辿り着くまで数日かかった移動の長さです。そして今まではその遠さから「この地球のどこかにはあるんだろうな…」と思っていたマチュピチュに自分がいることがものすごく感動的でした!それと不思議なのですが、マチュピチュでは静けさも感じたんです。観光客の方も多くて実際は賑やかなのに、あの空間だけは歴史が止まっているようなタイムスリップしたようなそんな感覚でした。

番組では観光の拠点となるペルーのクスコから、
列車やバスを乗り継いでマチュピチュへ!

またマチュピチュへ行くには、私たちと違うルートもあって、クスコからインカ時代の道を重い荷物を背負ってトレッキングしてくる人たちもいるんです。到着した彼らの何人かは感動して泣いていたり、喜んでいたり。もちろんどのルートでマチュピチュを訪れても感動してしまうのですが、私も時間をかけて登山をする時のことを考えると彼らの気持ちがわかりました。簡単にはたどり着けない天空都市を前にして、世界各国から集まったみんなのきらきらした表情がそこにはあふれかえっていました!

実際にマチュピチュを取材して
気づいたり思ったりしたのはどんなこと?

たくさんあり過ぎてその驚きをしっかりレポートできているのか心配です(笑)。遺跡の中は順路が決められているのですが、取材で訪れた私たちはルート外でも色々行かせて頂くことができました。そしてほぼひと回りした時、ガイドさんが「さっきあそこを歩いたよね」と、少し離れた場所のことを言われたのですが…、「え?」と全く分からなくなっていて!マチュピチュは思った以上に高低差があって、道も入り組んでいて私には迷路にも思えました。でもそこから当時の人たちが、この環境をすごく活かした都市づくりをしていたことも見えてくるんです。

こちらはインカ帝国の中で
重要なものを物語る岩

マチュピチュの時代へ
タイムトリップできる場所が?

アンデスの奇岩地帯です。丘を登って見下ろすような場所にあったので、ふいに現れるその様子にかなり驚かれると思います!大きくて変わった形の石は全体的に灰色や黒で、映画などで悪のキャラクターが力を持つ場所のようにも見えました(笑)。また少し離れたところにも奇岩地帯があって、そこには今も石の家で生活をされているファミリーがいらっしゃるんです。世の中には知らないことが本当にたくさんあって、つくづく冒険のしがいがあるなと思いました。

インカ以前から人々が暮らしたという
標高3700mの奇岩地帯

取材させて頂いたファミリーのおばあさんは、その時は黒い洋服と帽子を身につけられていたので、お話をする前は魔法使いのような印象も…。ですがおばあさんの作って下さった、アンデスの伝統食材を使ったお料理が本当に美味しかったんです。今回のペルーの旅で食べた物の中でも特別でした。初めは「ミステリアスな方々が暮らされているのかな?」と思いましたが、見た目の驚きだけではない発見もたくさんあって、自分が石の家で暮らす想像をするようにもなっていました。

マチュピチュは一体なんのための天空都市?
謎を追って向かったのは断崖絶壁!?

マチュピチュを見下ろせる遺跡があるという山をトレッキングしました!マチュピチュを上から見るための登山なんて夢がありますよね。「あそこに登れるんだ!」とテンションが上がりました。実際に上り始めると、最初は楽しくて、でも最後のパートはかなり切り立っていて…!すごく怖かったけれど、でも「こんな場所で!?」とビックリする発見もある、とても想像が膨らむ場所でした!

ぜひ見て欲しいところは?

壁です。「マチュピチュはなぜこの場所に?一体どうやって作られたの?」と、その真実に迫っていくのは本当にワクワクします。ただそれと同時に、建物の壁や構造など遺跡のほんの一部分を見るだけでも驚かされてしまうんです。同じ大きさの石が本当に隙間なく、正確に積み上げられていて、そこから伝わってくる技術力の高さ!それくらい卓越したものを持っていたインカの人々にもやっぱり注目して頂きたいと思いました!

こちらはインカ帝国の
首都だったクスコに残る石垣

こぼれ話

ミステリーハンター・野口絵子さんが
体験したある変化とは?

マチュピチュの本当の姿を発見?

マチュピチュの取材に行く前までは、私はインカ帝国の人々の服装にあまり注目していませんでした。でもペルーに着くと、今もカラフルな民族衣装の方や、インカ帝国時代のスタイルで観光客を楽しませてくれる方が多くいたんです。また遺跡の中を取材すると、太陽を神と崇めていた信仰の場所や、張り巡らされた水路などから、当時の人々の暮らしが伝わってくるようでした。

するとマチュピチュのイメージが、現在の遺跡と自然だけのあまり「色」を感じない様子から、もっと明るくて、色鮮やかな場所に変わっていったんです。そしてワイナピチュの頂上からマチュピチュを見下ろした時は、マチュピチュがミニチュアのように見えました。人は小さな点でしか見えなくて、まるで本当に当時の暮らしを見ているような感覚に!今までは遺跡としてしか考えていなかったマチュピチュが、今も生き続けている場所のようで、とても美しく感じられました。

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