日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2024年1月20日 よる9時から放送

第1695回

奇跡はここからはじまった
エーゲ海 文明の十字路

ミステリーハンター

比嘉 バービィ(ひが ばーびぃ)

ペルーで生まれ、5歳より日本で暮らす。モデルとして数々のファッション誌や広告、CMなどで活躍し、現在は英語とスペイン語を活かしてタレントとして活動している。特技は、ダンス、バレーボール。
ミステリーハンターは今回で29回目(スペシャルの回は含まず)。

紺碧の空と海の狭間に2500の島々が浮かぶエーゲ海。今回はミステリーハンターの比嘉バービィさんが、この美しい海に秘められた謎に注目します。それは近年、小さな島の周囲で発見された58隻もの沈没船…。紀元前から様々な時代のものがあり、特に多い5世紀〜15世紀のビザンツ帝国の沈没船は、分からないことの多い大帝国に迫る発見が期待されています。比嘉さんは、沈没船の調査隊と共に世界が注目する水中発掘の現場へ!一体、どんな取材に?

特別な同行取材
エーゲ海に眠る沈没船の発掘現場へ!

今回の取材についてスタッフの方からお話を聞いた時は、沈没船の発掘プロジェクトに参加する唯一の日本人考古学者、山舩晃太郎さんをメインに取材するのだと思いましたが、実際は少し違っていました。沈没船の調査隊に「世界ふしぎ発見!」の取材班を入れて頂く感じで、同行取材をすることができたんです。

もちろん調査に加わるわけではありませんが、同行することでこれまで見えなかった水中発掘の様々な面を知る機会に恵まれました。まず発掘といってもその場所は海。一体どんな形で調査が行われるのか?その具体的なところから、何かが引き揚げられる時の緊張感や驚き、そしてワクワクまで色んな発見があったんです!

沈没船発掘プロジェクトのキャプテン・
コウツフラキス博士と山舩晃太郎さん

また山舩さんといえば、発掘現場の3Dマップを作る調査方法で活躍されていて、「世界ふしぎ発見!」にも何度も登場されていますよね。山舩さんに、3Dマップを使って58隻ある中でも特に重要な沈没船の様子を説明して頂くと…、やっぱりすごく分かりやすくて本当に面白いんです。

発掘プロジェクトにはギリシャ中から
35名の研究者が参加!一体どんな様子?

水中遺跡の発掘現場ということで初めは少し構えましたが、その緊張はすぐに解けました(笑)。想像と全然違っていて、発掘チームのみなさんはフランクで私たち取材チームを友達のように迎え入れてくれたんです。発掘中の遺跡についてもどんどん教えてくれて、ギリシャの人たちの温かさも一緒に伝わってきました。

日中ずっと船に揺られながら
発掘を行う調査隊

「その日の発掘調査が終わると、ここは一体
何のサークル!?というくらい(笑)、楽しい
時間を過ごされる様子も印象的でした」

特別な許可を得て調査エリアの海の中へ?

緊張しながら潜るとすぐに陶器やその破片がゴロゴロ!?「これは映画のセットですか!?」と言いたくなるほどでした!また陶器はビザンツ帝国時代のエーゲ海事情を知る大きな手がかりなので、上手に泳がないとぶつかってしまう!という焦りも。ただ海に入った瞬間、緊張感から高揚感に変わる世界が広がっていました!歴史好きな人にはたまらないところだと思います。

さらにエーゲ海の謎を追って
不思議な模様の島へ!

島には歴史上の有名人も注目したお宝が!

今回の見どころは?

エーゲ海の景色も、水中遺跡の様子も楽しみにして頂きたい部分ですが、やっぱり水中考古学というあまり馴染みのなかった世界を少し知るだけで広がる面白さも、見逃せないと思います。

私は今回の取材を通して、今の自分の生活と歴史が決して遠いものではないように感じられました。というのも取材中に海から引き上げられた遺物を通して、その当時の暮らし、さらにそこから分かりやすく大きな歴史が見えてきたんです。そういうところに魅力を感じましたし、人が生きてきた記憶が海の中に眠っていたと思うととてもワクワクして!歴史が苦手でも、すごくシンプルで、魅了されるものが水中遺跡には詰まっているように感じました。

水中考古学というと、何かが発見された時のニュースで見聞きすることが多いですが、今回は水中発掘の様子など過程の部分も色々ご紹介するので、その魅力をぜひたくさん感じて頂けたら嬉しいですね!

こぼれ話

ミステリーハンター・比嘉バービィさんが
密着取材ならではの発見を紹介!

番組では詳しくお伝え出来なかったことが?

発掘調査隊の魅力的なキャラです。その中でも印象が強かったのは、海中からかつて貿易などに使われた輸送用の大きな壺・アンフォラを引き揚げられたアンギュラスさん。番組ではアンフォラに付いていたホヤの一種をナイフで切り取って私に食べさせてくれた方です。遺物の保存処理の専門家として色々お話を伺っていましたが、当初はかなり口数の少ない印象でした。でも日が経つにつれ「あれ?実は面白い人なのでは!?」と思い始めて…。

ある晩、私たち取材班が食事をしていると、たまたまアンギュラスさんが通りかかりました。調査隊の方々は拠点のホテル以外でも食事をされますが、特にアンギュラスさんはお酒が好きでいいお店があれば一人でもよく行かれるんです。そしてその時は、いつになくたくさんおしゃべりをして下さって…。また料理好きで作るのがお上手だから、若手の調査隊は彼のことが大好き(笑)。遺物を扱う専門家としての手際や教え方も素晴らしいので憧れの存在でもあるし、調査隊のキャプテンも信頼をおく人物なんです。

ただアンギュラスさんのたくさんの魅力は、なぜか人づてに聞くことがほとんど。だから私たちとお話される時や、撮影カメラの前でもそんなところをもっと披露して下さればと…。でもカメラが回ると緊張されてあまりしゃべらないシャイな部分や、そのギャップにまた魅力を感じてしまう不思議な方でした(笑)。調査隊はそれぞれに面白くて、素敵な方ばかりだったことも発見のひとつだったと思います!

調査隊に参加した考古学者・山舩晃太郎さん(左)は、
著書「沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う」で
水中考古学の数々の魅力や驚きを紹介!

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