日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2023年12月9日 よる9時から放送

第1693回

お菓子大国ポルトガル
海を渡るシュガーロード

ミステリーハンター

高田 里穂(たかだ りほ)

1994年8月16日生まれ。福岡県出身。俳優として数々の映画、ドラマ、CMなどに出演。ミステリーハンターは今回が初めて。

およそ450年前、ポルトガルの宣教師によって日本に伝わった洋菓子。今では誰でも気軽に食べているお菓子は、当時どのようなもので、どのようにして世界に広まっていったのでしょうか?当時の伝統菓子が今も愛されているポルトガル、そして日本の長崎県を取材したミステリーハンター初挑戦の高田里穂さんにお話を伺いました。

まさにスイーツ!
ポルトガルの人たちが愛してやまない
甘〜い伝統菓子

ポルトガルの方たちは、老若男女問わず本当にお菓子が好きだと感じました。私自身もお菓子は大好きで毎日欠かせないもの。カフェに行けばドリンクだけでなく必ずスイーツも頂くのですが、朝のカフェでロマンスグレーの紳士たちがコーヒーとケーキを食べていらっしゃる姿はちょっと新鮮でした!みなさん朝食としてお菓子を食べることがごく普通なのだそうです。

そしてポルトガルでは、現在の洋菓子の原形となっているような伝統菓子が愛され続けています。日本でも年中行事に伝統菓子を食べますが、ポルトガルでは特別な日はもちろん日常的に食べるもの。ソウルフードと言っていいかもしれませんね。小麦粉と卵、お砂糖で作った素朴なお菓子が多いのですが、とっても甘いのが特徴です。日本ではお菓子を「甘い物」とか「スイーツ」と言いますが、これぞ!という感じです(笑)。

そんなポルトガルの方たちのクリスマスのお祝いの仕方がとても素敵でした。街がクリスマス一色になる頃、お家ではお菓子が溢れるお菓子食べ放題月間に(笑)。伝統菓子だけでなく、チョコレートやグミなどさまざまなお菓子を家族や訪れた人たちと共に食べます。そうやって笑顔でクリスマスを祝いながら、お互いの絆を深め、幸せを共有してきたのでしょうね。

そしてお菓子は世界に広まった…
シュガーロードの光と影

日本の長崎でもポルトガル伝統菓子を頂きました。今も約450年前に宣教師の方たちに教えてもらったレシピを忠実に再現なさっているのです。さまざまなお店を巡りお話を伺って感銘を受けたのは、「このお菓子を後世に残したい」という想いです。時代の好みにお菓子を変えていくことはせず、日本に伝わった当時のお菓子を作り続けていくという覚悟と誇りですね。そういった想いが何百年も現在まで受け継がれていること自体、奇跡のように思えます。そして長崎では当時お菓子に欠かすことができない砂糖に驚くような価値があったことを知り衝撃を受けました。

日本にお菓子を伝えたのは宣教師でしたが、当時ポルトガルでは主に修道院でお菓子を作ったりレシピを開発したりしていました。大航海時代に造られたジェロニモス修道院を取材したのですが、大聖堂に一歩入った瞬間に金縛りにあったように呆然としてしまいました。頭ではレポートしなきゃと思っているのですが(笑)、荘厳な雰囲気と美しさ、そしてそのスケールに圧倒されてしまいました。この修道院を造った当時の技術に感動すると同時に、ポルトガルの繁栄がいかに凄かったのか実感しました。

世界遺産ジェロニモス修道院

そして小さな町のチョコレート工房での取材は、すべてが印象的でした。チョコレートの美味しさにも感動したのですが、伺ったお話にも胸が熱くなりました。ポルトガル繁栄の歴史の裏にある影に、ポルトガル人として心を痛め行動を起こしたスザーナさん。そしてその気持ちに共鳴した知子さん。お二人の想いと行動力は本当に素晴らしいと思いましたし、お菓子の持つ力や魅力も改めて感じました。取材では、さまざまな美味しいお菓子をご紹介しますが、それだけではありません!人はなぜお菓子に魅かれるのか、なぜ世界中の人がお菓子を大好きなのかお伝えできると思います。その理由をひとつひとつ発見していく度に、私の好奇心もどんどん膨らんでいきました。その興奮と感動体験を番組をご覧の皆さまと共有できたら嬉しいです!

あることがきっかけでチョコレート作りを始めた
スザーナさんと菅知子さん

こぼれ話

高田里穂さんがオランダで食べたお気に入りのお菓子とは?

想いが込められた
忘れられないスイーツ

ポルトガルのクリスマスを取材させて頂いたご家族のお家で食べたフィリョースは、シナモンと砂糖をまぶした揚げドーナツで、一口食べたら止まらない美味しさでした。私だけでなくスタッフの方にも好評で気が付けばなくなっていました(笑)。このお菓子が日本に渡り、飛竜頭になったというお話をご紹介しましたが、日本人の好みに合うお菓子だと思います。またクリスマスの定番お菓子、ボーロ・レイもスペシャルなお菓子でした。伝統のお菓子は、小麦粉と卵のシンプルなものが多いですが、ボーロ・レイはナッツとフルーツがたっぷり入って特別な日にぴったりの味わいでした。

そして日本で購入できるという意味でも是非おススメしたいのが、スザーナさんと知子さんの「Feitoria do Cacao」のチョコレートです。いろんなチョコレートを頂きましたが、どれもそれぞれに美味しさの特徴があって感激してしまいました。チョコの見た目、パッケージ、お店も素敵で、即ファンです(笑)!しかもチョコレートを購入して頂くことで、スザーナさんと知子さんの想いに共感を示し、活動の理念に協力できることも嬉しいですね。

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