日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2023年11月18日 よる9時から放送

第1690回

本能寺の変ミステリー 信長の“首”はどこだ!

ミステリーハンター

西川 貴教(にしかわ たかのり)

滋賀県出身。1995年に「T.M.Revolution」としてデビューし大ヒット曲を連発。2018年からは西川貴教名義での音楽活動を開始。また俳優としてテレビドラマ、舞台で活躍するほか、多数の番組でMCを務めるなど、活動は多岐にわたる。2008年には初代「滋賀ふるさと観光大使」に任命される。県初の大型野外ロックフェス「イナズマロック フェス」を主催し、地元自治体の協力のもと毎年滋賀県にて開催。令和二年度滋賀県文化功労賞受賞。
ミステリーハンターは今回が初めて。

天正十年(1582)6月2日、天下人・織田信長は宿泊先の寺で家臣・明智光秀の謀反に遭い自害。寺は炎に包まれた歴史的大事件「本能寺の変」。今回はミステリーハンター・西川貴教さんが、この信長の死にまつわる最大のミステリー“消え去った首”の行方を追う旅へ!

本能寺から消えた織田信長の首をめぐる謎…
ミステリーハンターとしてはどんな思いが?

まず僕の地元・滋賀県は、今でこそ近畿圏の中でやや地味な印象がありますが、過去を振り返れば…、時代の桧舞台に立ち、大きなドラマも起きた旧所名跡が多い場所。中でも天下統一を目指す織田信長が本拠地とした安土城は今も多くの謎が残され、後に建てられたお城の元にもなっています。そして近年では、安土城跡地の本格的な発掘調査が開始されるなど、新たな動きも!そんな流れの中、今回ミステリーハンターとして注目した信長の首にまつわる謎は、非常に興味深いものがありました!

「本能寺の変」の貴重な物的証拠などを取材!

今回、京都市考古資料館で見せて頂けた遺物は、通常あまり公開されていないものばかりです。中には直接触らせて頂けたものもあって本当に貴重な機会でした。これまで僕自身は、「信長の遺骸は京都に納められている」というひとつの通説しか知らなかったので、今回のテーマが「信長の首を追うミステリー」だと最初に聞いた時は、正直、それほどの謎や発見があるのだろうかと…。ですが実際は、本能寺の変を物語るこの遺物をはじめ、取材を重ねていく中で、歴史ミステリーの奥深さを実感する体験でもありました!

本能寺から信長の首を運び出したといわれる
僧侶の行動を検証?

本能寺の変が起きた直後の状況を考えながら、僕も“首”を抱えて京都の町を歩く現場検証をしました。今の我々からすると首を運ぶなんて理解しづらい行動ですよね。ただ検証をしながら、当時は「死」が今よりもずっと日常と近いものだったのかな?と感じました。戦があれば敵方の首を主君のもとへ運んだ人がいたり、疫病が発生すれば町中に亡骸があったりしたかもしれない。京都の町もかつて鴨川を挟んで墓地が広がっていて、現世とあの世が感覚的に今より近かったのでは?そういった時代背景や物事の捉え方、その中で国を治めていこうとした信長の思いなど、色々想像が広がりました。

僧侶の寺には信長が本能寺で戦った時の槍が!?

今回の見どころは?
また取材を終えた感想は?

信長の首の行方について、今回は一人の僧侶によってお寺に葬られた説と、あることの達人として今も知られる謎の人物が、京都から遠く離れた場所まで運んだという、2つの説に注目します!「一体どちらが本当なのか?」とすごく気になるところですが、でもそれ以上に織田信長という人物について、感じて頂けるところも多いと思います。

謎の人物についてお話を伺った
歴史作家の安部龍太郎さん。
テレビ初公開の資料が語る謎の男とは?

ご紹介する2つの説は、どちらもきちんと検証された内容ですが、僕がひとつ意外だったのは、各々の説を主張される両者が、もう一方の説も認めていらっしゃる点です。僕はそれが織田信長という人の魅力をまた引き上げている気がしました。色々な方が、様々な切り口や主観から信長について語られている感じが「いいな」と思ったんです。それぞれのやり方で信長を愛していらっしゃるように見えました。死後何百年を経ても人々に思われ、語られるとは「どれほどすごい人物だったのか」とやっぱり憧れを感じました。

こぼれ話

安土城のある山の頂から琵琶湖を眺めた
ミステリーハンター・西川さんの
非常に個人的な裏話!?

今回の撮影が始まる1週間前、僕は本番と稽古を併せて4カ月にも及んだ舞台の最終公演を終え、その日のうちに公演先の大阪から一旦、東京へ向かいました。そして2日ほど準備をして、今度は地元・滋賀で自分が主催するロックフェスへ。コロナ禍を挟んで4年ぶりの通常開催であり、また今年15周年を迎えました。

この15年間というのは、僕が地元・滋賀県での活動を続けさせて頂く中で、歴史が見直されつつあることをはじめ、色んな意味での変化を肌で感じてきた年月でもあります。信長の本拠地があった安土城の跡地も数年前までは一見、荒れ果てた謎の小山のようにも見えましたが、今年10月から本格的な発掘調査がスタート。「世界ふしぎ発見!」でそれを取り上げて頂いたことは、地域のみなさんの様々な取り組みや頑張りのあらわれに僕は思えました。

舞台公演からロックフェスへと駆け抜け、その翌々日からはロケで安土城跡へ…、と息つく間もない感じでしたが、ロケ初日は安土城の発掘調査の開始日でもあったんです。フェスが無事に終わった安堵感と共に、汗だくになって安土城のある山の頂を目指しながら、様々なことがこのタイミングで一体となっているような…、とても感慨深いものがありました。山頂から琵琶湖の景色を眺め、清々しい気持ちでその日を迎えられたことをすごく覚えています。

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