日立 世界ふしぎ発見!

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2023年9月23日 よる9時から放送

第1687回

爆走!イタリア半島横断600キロ!
アッピア街道 古代ローマミステリーSP

ミステリーハンター

高岸 宏行(たかぎし ひろゆき)

愛媛県出身。人気お笑いコンビのティモンディとして活動。また高校野球の名門・済美高校出身で現在も独立リーグ・栃木ゴールデンブレーブスに所属している。
ミステリーハンターは今回が初めて。

およそ2000年前、地中海一帯を支配した巨大帝国・古代ローマ。現在のヨーロッパ文化の礎を築き、今も世界の人々を魅了し続けています。今回はミステリーハンター・高岸宏行さんが、古代ローマにとって重要で欠かせなかった“道”から、その繁栄の秘密に迫ります!向かったのは最初に作られた「アッピア街道」。どんなレポートを届けてくれるのかお話を聞きました。

広大な領土に網の目のように作られた“道”
その原点「アッピア街道」を旅して
印象に残ったことは?

それはもちろん全部です!今回はスタート地点のあるローマ市内のアッピア街道から、山々を貫く街道、そしてゴールへ続く街道に分けてご紹介しますが、どのセクションからもアッピア街道そのものについてだけでなく、古代ローマという国、遺跡やそこから伝わってくる人の素晴らしさ、自然は山も川も…!その全てがあってアッピア街道なんです。

アッピア街道はローマ中心部から
イタリア半島を横断。長靴形の半島の
踵部分にある町までを結ぶおよそ600kmの道

旅の道中では、遺跡をはじめ古代ローマにまつわる発見をした時の刺激が強すぎて、その度に「はーっ!」と声が漏れ出るんですよ。2000年前からそれらが存在したことは驚愕の連続で、全部で10日間の旅でしたが一瞬でした!

高岸さんが親近感を覚えた古代ローマの施設

その姿はまるでアスリート!?
アッピア街道から見えてきた
古代ローマの人々のイメージとは

まず既にインフラが整っていて、すごく合理的に課題を考えるとても賢い人たちがいたということ。ただそれだけではなくて、国を代表するような彼らが人々に対して持つ思いも伝わってくるんです。インフラやアッピア街道の整備の仕方からは、やさしさや生活への配慮が感じられました。街道には旅人をサポートするために、一定間隔で置かれていたマイルストーンの柱があるのですが、僕はそれを優しい柱で「ゆうちゅう」とずっと呼んでいました。

そしてこれは、そもそもそうでなければアッピア街道も古代ローマの建造物も作られなかったと思うほど、古代ローマの人たちの馬力がすごいな!と感じました。重機もない中で600kmものアッピア街道やコロッセオなど巨大な建造物を作った人々、またその道を歩いた旅人も、現代だったら全員金メダル級かもしれません!古代ローマは総アスリート国民かと思うくらい、その身体能力の強さを勝手に感じていました!

古代ローマ人は
人を楽しませることにも長けていた?
今回新たに“高岸グラディエーター”が誕生!

古代ローマの人たちの思いが詰まった場所
街道にまつわる貴重な発見を取材!

これは全体を通して感じたことですが、古代ローマそしてイタリアの人たちが、自分の国をとても愛していて、歴史的なものを未来に残そう、伝えようという愛国心の素晴らしさにふれました。そうやって残されたものは、昔の人たちの思いを今に伝えてくれるし、自分たちの国を愛することが出来るエッセンスにもなるんだなと。

古代ローマのお料理もご紹介!

アッピア街道沿いでは9年前に発見された古代ローマの遺構を取材しましたが、初めは「見て良いものなのか?」と思うくらいの衝撃が!でもその場所からも当時の人の思いや、また先人への敬意がすごく伝わってきました!

アッピア街道のゴールへ近づくと
街中を走る石畳や
山や畑を貫く街道の様子が一変?

海を臨む港町です。僕はそこでムール貝を初めて生で食べました!アッピア街道のゴールとなる南イタリアは陽気な方が多くて、市場では「これを食べていって」とたくさん声をかけてくれたり、みなさんといっせいに「ボーノ!」と声をあげて騒いだりしてすごく楽しかったですね。人に対する愛情をここでも感じました。

ゴールの町も、もちろん新しい部分はあるけれど、古い町並を残して、古代ローマ人へのリスペクトも忘れずに次に繋いでいこうとする思いを、その景色の中で感じました。そして海を臨むゴールで、アッピア街道を旅してきたからこそ分かる発見として、古代ローマの人たちからのメッセージを受け取った気がしました!

「番組を通して旅の一つ一つの発見を、一体
なぜなのかな?と、一緒に考え、予想しながら
旅して頂けたらと思います!」(高岸さん)

こぼれ話

アッピア街道を辿る旅で
ミステリーハンター・高岸さんが味わった
古代ローマ料理のレシピをご紹介!

番組でも試食!
旅人には欠かせない街道食だった
古代パンと古代チーズ

<古代パン>
材料 1斤分
○スペルト小麦(細挽) 350g
○ライ麦全粒粉(中挽) 150g
○塩 5g
○ピュアオリーブオイル 30cc
○水 270〜280cc

作り方
①水以外の材料を全て合わせてボウルに入れ、少しずつ水を加えながら混ぜ合わせる。
②15分から20分ほど捏ねる(ミキサーを使っても良い)。
 *グルテンを出しすぎないのがポイント
③丸く成形してしっかりと放射線状に4本の線を入れ、小麦粉(分量外)を振り200℃のオーブンで25分焼き、途中で様子を見てさらに25分焼き上げる。

<古代チーズ> moretum(ニンニクとチーズのスプレッド)
材料 4人分
○ペコリーノロマーノチーズ 300g
○ニンニク 1/2片*元レシピでは4片
○A
・エクストラヴァージンオイル 30cc
・白ワインビネガー 30cc
○B
・イタリアンパセリ 12g
・セロリの葉(ホワイトセロリ) 12g
・パクチー 12g
○海塩 適量
○ティンブール(ネパール山椒)、または山椒 1g

作り方
①ニンニクは皮をむいて薄くスライス、チーズもある程度スライスしてからフードプロセッサーで粉砕する。
②Aオリーブオイル、ビネガーを加えてさらに回す。
③Bパセリ、セロリ、パクチーを刻んで加えて、さらによく回す。
④塩適量とTimbur(粉末)を混ぜ合わせ、生地を球形に成形して完成。

※上記の内容は、当時のレシピをできるだけ忠実に再現したものです

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