日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2023年8月19日 よる9時から放送

第1682回

歴史が変わる!?奇跡の一歩
北米最古の足跡ミステリー

ミステリーハンター

土屋 アンナ(つちや あんな)

東京都出身。ファッションモデル、ミュージシャン、女優としてマルチに活躍。またライフワークとして子どもや子育て中の親たちに寄り添うさまざまなチャリティー活動も行っている。ミステリーハンターは今回が初めて。

アフリカで生まれた人類は、新天地を求め移動をしていきました。そして、およそ1万3千年前にアメリカ大陸に到達したと言われています。2021年、その定説を覆す大発見がありました。およそ2万3千年前と推定される人類の足跡がアメリカで見つかったのです。大陸が厚い氷に閉ざされていた時代に、足跡を残した人たちはどのようにしてアメリカ大陸まで辿り着いたのでしょうか?これまでの人類史を覆す発見を取材した土屋アンナさんにお話を伺いました。

定説より1万年も遡るアメリカ大陸最古の
人類の足跡が発見!発見現場である
ニューメキシコ州のホワイトサンズへ
そこは不思議に満ちた奇跡の絶景

アメリカには父の実家があり、姉が住んでいたこともあって子どもの頃からプライベートでも仕事でも何度も行っていますが、今回訪れたホワイトサンズの足跡のあるエリアは観光では行けない場所。特別な許可を頂き取材をしました。最初車の中からその広大な砂漠を見た時、砂が本当に真っ白でスキー場に来たような気がしたくらいです。

実際に砂漠を歩いてみると、一面の銀世界に南国の植物が生えていてとてもふしぎな感じがしました。そして何よりホワイトサンズのスケールの大きさに感動しました。延々と続く真っ白な砂漠、空と砂の境界線がない世界。一瞬、言葉を飲み込んでしまうほど驚きの美しさでした。しかもこの美しい砂漠が、自然の力だけで生まれたというのも感動で、「自然スゴ!」ですよね(笑)。そんな砂漠に生息する小さな生き物たちは、ここで生きるための進化をしています。小さく弱い生きものが自分の身を守るため進化しているというのがよくわかり、命の逞しさも感じました。また人間の目も凄いなと思ったのは、最初は身を隠している生きものたちの存在が全くわからなかったのですが、少し砂漠を歩いていくと見つけられるようになるんです。「あっ、いた〜!」と喜んでました。可愛かったですよ。

今回ホワイトサンズを案内してくださったデビットさんマイケルさんには、この美しい砂漠の「なぜ?」をとてもわかりやすく丁寧に教えて頂きました。そもそもホワイトサンズでアメリカ大陸最古の人類の足跡が発見されたというけれど、砂漠に足跡が残るということがまず「なぜ?」ですよね。詳しくは番組でお楽しみ頂きたいと思いますが、さまざまな条件が重なることで、「なぜ?」が「なるほど!」になっていきます。そして「自然スゴ!」です(笑)。

北米最古の足跡を残した人たちとは?
その謎を解くカギは
長い歴史を持つ先住民チュマシュ

アメリカ大陸最古の足跡を追う取材をしていて、私が一番強く感じたのは、言葉や文化が違うから、遠く離れた場所に住んでいるから自分たちとは違う人たちと認識してしまうのは虚しいなと。北米で長い歴史を持つ先住民のチュマシュの方たちのお話、そして今回ご紹介する人類の歴史の新たな説は、一層その想いを強くするものでした。チュマシュの方たちが教えてくださった祖先の暮らし、そして受け継いで来た伝統は、私たちの先祖と大きな違いはないと感じました。同じようなものを食べ、同じような道具を使い、同じように感謝する。人類はみんな繋がっていることを実感しました。だから世界中どんな場所で起こることも、他人事じゃないと思いたいですね。

そして人とは本来どんな生きもので、どんな歴史を辿っているのかを研究している方たち、また太古の伝統を受け継いでいる人たちの存在の素晴らしさも感じました。歴史を知ることは、単に面白いだけではなく、考え方に変化をもたらします。それは未来を変える影響力があると私は思います。今回ご紹介する人類の歴史の新説は、それだけでも面白いですが、その事実から番組をご覧のみなさんが、さまざまなことを感じ、さまざまな想いが生まれたらとても嬉しいです!

こぼれ話

番組でもご紹介したアメリカ古代史を学べるミュージアムをご紹介いたします。

現在も続々と化石が出土
アスファルトに閉じ込められた
太古の生きものたち

発掘された膨大な化石の調査を
行っている博物館内の研究室

番組では、ホワイトサンズで足跡が見つかった体長5メートル以上のオオナマケモノについて教えて頂いたラ・ブレア・タールピッツ博物館。タールピッツとは4万年前から湧き出る天然アスファルトの池で、タールピッツにはまった動物たちの化石や骨格標本が博物館に展示されています。これまでに発掘された化石の数は、何と350万点以上で現在も発掘調査が行われています。博物館のある緑豊かなハンコックパーク内には、発掘調査中のタールピッツが点在しています。大都市ロサンゼルスで氷河期にタイムスリップできる博物館です。

●ラ・ブレア・タールピッツ博物館
住所:5801 Wilshire Blvd., Los Angeles, CA 90036

完成間近!
チュマシュのミュージアム

ミステリーハンターの土屋アンナさんが、何げない言葉ひとつひとつが温かく印象的だったと語ったチュマシュの人びと。彼らがアメリカ大陸で刻んできた長い歴史と伝統を多くの人に、そして後世に伝えたいと作ったチュマシュの民俗ミュージアム。現在はまだ建設中ですが、2032年内に完成予定。自然に感謝と畏敬の念を持って寄り添い暮らしてきたチュマシュの人たちの伝統文化を知ることができます。

カリフォルニアのチュマシュ居留地内で
現在建設中のミュージアム

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