ついにオープン！スタジオツアーと
イギリスでハリー・ポッターの世界を体感！

私が最初にハリー・ポッターの世界に触れたのは本でした。幼い頃から本が好きだった私に、母が「これ面白いよ」とすすめてくれたのです。でもその時私は翻訳の長編物語はまだ読んだことがなく、物語の世界を理解できるか、楽しめるかちょっと不安でした。ですがそんな不安は杞憂でした（笑）。読めば読むほど私の中にハリー・ポッターの世界がどんどん広がっていき、惹き込まれ魅了されました。映画も公開初日に観に行くほど大好きになりました。ちょうど主人公たちと同世代だったこともあって毎年少しずつ一緒に成長していったような感覚もあります。

書籍も映画も大好きでしたから、ロンドンのスタジオツアーは是非行ってみたいと思っていましたし、実際に計画もしていたのですが新型コロナのパンデミックで流れてしまって…。残念だと思っていた時に東京にスタジオツアーができるという夢のような情報が入ってきたので、とても嬉しかったのを覚えています。そして私自身、待ちに待った東京のスタジオツアー、その魅力をみなさんにお伝えすることができてとても光栄です。

オープンしたばかりの東京のスタジオツアー、またイギリスで映画のロケ地やモデルになった場所での体験は、子どもの頃からの夢が叶ったという感覚でした。ある日自宅のポストを開けると、そこにはホグワーツからの入学許可書が届いていて、自分も魔法学校の生徒になる、私もそんな夢想をしていた一人でした（笑）。

ファンタジーではない！
イギリスに息づく魔法の世界へ

イギリスの取材でとても興味深かったのは、イギリスの方たちのゴーストの捉え方です。日本で幽霊というと、この世のものではない恐ろしいものというイメージが大きいと思いますが、イギリスではその土地の歴史を知るという感覚があるのが面白いと思いました。どんな背景や想いがあってゴーストになったのか、みなさんそこに興味があり、それを歴史として受け止めています。ゴーストを怖くないという方が多いのもうなずけます。

そしてイギリスには魔法を学び習得して魔女として活動をしている方たちがおよそ7万人いるそうです。そんな魔女の方たちが集うフェスティバルの取材は、とても印象的でした。魔女のみなさんから伺ったお話のひとつひとつは、これからの人生の中で折に触れて思い返すことがあると思います。本当にかけがえのない体験でした。

また魔女がほうきに乗って空飛ぶイメージはどうやってできたか、というお話もとても素敵でした。ほうきは、自分の身の回りをきれいに掃き清める道具であると同時に、日々の生活で積もってしまった心の汚れを除くという意味のシンボルでもあるそうです。そして心を浄化すれば空を飛べるほど身も心も軽くなる…。ともすればおどろおどろしいイメージに偏りがちなこともある魔女や魔法ですが、その本質には人間の知恵が詰まっていました。
ワクワクするようなハリー・ポッターの世界、そして現実の世界を豊かに穏やかに生きるための術を教えてくれるイギリスの魔法の世界、どちらも素晴らしかったです！

映画でも度々登場する
ホグワーツの象徴的な場所に
出演者たちの思い出が詰まったものが！

スタジオツアーのおススメをひとつに絞るのは難しいですね…。すべておススメなのですが、とても印象的だったのは、映画でも心に残るシーンがたくさんある大広間です。映画のセットを忠実に再現した大広間は、今すぐにでも映画の撮影が開始されそうな素晴らしい雰囲気でした。なかでも私が感動したのは、長いテーブルです。撮影時に実際使っていたテーブルが置かれています。そしてそのテーブルをよく見ると、いたる所に落書きが！名前やイニシャルなどがたくさんあって、じっくりと見ていくと面白いですよ。生徒役のみなさんが本当の学校にいる時のような雰囲気を出すためにテーブルにいたずら書きすることはOKだったそうです。映画の撮影は待機時間が長いので、そういう時に書いていたようです。映画に出てきたあのテーブル！という意味でも貴重ですし、出演者の方たちの思い出も刻まれた貴重なテーブルでもあると思います。