今回は姫路城とイギリスのお城へ
イギリスのウェールズで訪ねたお城とは？

ウェールズは600を超えるお城が残っている場所なのですが、その中でも世界遺産のコンウィ城を訪ねました。このお城は、姫路城と姉妹城提携を結んでいるお城なんです。

姫路城は、260年続く徳川幕府の礎を築いた徳川家康が天下をかけて大改築を命令したお城。一方、コンウィ城はイギリスの歴史を変えた第5代イングランド王エドワード1世が作ったお城です。エドワード1世が仕掛けたお城大作戦に注目すると、徳川家康が天下統一を成し遂げられたその秘密が見えてくるんです。

コンウィ城に行かれて
1番テンションがあがったのはどこですか？

1283年から4年かけてエドワード1世が建てたコンウィ城が、740年後の21世紀でもいまだに城壁と共に存在していることを、街を歩きながら感じた時です。

またコンウィ城を取材していると、エドワード1世について分かることも。それは隙がない、何に対しても徹底していた人物像が伝わってきました。イングランド人にとっては英雄、ウェールズ人にとっては悪の象徴。この先もずっと彼の人生は語り継がれるであろうと城の様々な表情を見て確信しました。

ご先祖様のエドワード1世とハリーさん
似ているなと思うところはありますか？

180度違うと思います。子供の時から人を失う、裏切りにあうことにエドワード1世は慣れていました。そこから得られた反骨心とタフな精神が彼の圧倒的支配力につながったと思います。僕は何も支配できてないです（笑）。

今回のイギリスロケの感想は？

ミステリーハンターをやらせていただいて4年。やっと海外に行けた、そしてもう一つの母国だったということは本当に感無量です。また城の作りはまったく別でも、城主の思い、今回は徳川家康とエドワード1世の共通点が、現地にいくことによって見えてきました。これは海外に行かない限り得られなかった発見だと思います。

今回の番組の見どころは？

天下を取った日本の徳川家康、そして同じく天下をとったイギリスのエドワード1世。国も、宗教も、人種も、時代に300年差があっても偉大な支配者は似ている。ここがガッテンした瞬間だと思います。

徳川家康が天下をかけ
西の守りの最前線とした「姫路城」

その優美な姿から白鷺城とも呼ばれる姫路城。同時に徳川家康が天下をかけて大改築を命じた城でもある。攻め入った敵に道を間違えたと錯覚させる坂道や180度の折り返し、スピードを削ぐための門などが作られた。さらに天下統一に向けた豊臣との最終決戦・大坂の陣に備えて城下に街道を引き込み、毛利輝元など豊臣ゆかりの大名が、豊臣側に加勢しないよう姫路で援軍を阻止した。
住所 姫路市本町68番地

＜姫路城世界遺産登録30周年記念事業「特別版 お城EXPO in 姫路」が開催！＞
内容はイベントステージや厳選プログラム、セミナー、ワークショップのほか、日本100名城&続日本100名城パネル展、「刀剣乱舞ONLINE」特別ブースなどもりたくさん。
日時／2023年9月16日（土）、17（日）は9:00-17:00、18日（月・祝）は9:00-16:30 ※最終入城各日30分前
会場／アクリエひめじ 兵庫県姫路市神屋町 143 番地2

イギリス・ウェールズの世界遺産・コンウィ城

1283年にイングランド王エドワード1世がわずか4年で築城。攻撃の拠点になる幾つもの塔が作られ、当時のヨーロッパ最先端の城の形とされる。また500m以上続く城壁がコンウィの街をぐるりと囲い、お城と同様に21もの塔が作られた。軍事と経済の拠点として未来の繁栄を見据える城塞都市となった。
住所 Conwy, North Wales, LL32 8AY

徳川家康ゆかりの駿府城

天下を目指す徳川家康により姫路城とほぼ同時期に改築が行われたお城。現在は駿府城公園として整備されている。改築は徳川幕府の命令による天下普請で、豊臣ゆかりの大名が多くの工事費用を負担し、その軍事力が低下。さらに難攻不落の城を大名に作らせることで戦意を喪失させた。石垣には、天下普請で工事を行った大名の刻印が残されており、水堀を一周する遊覧ツアー「葵舟」で見ることができる。
住所 静岡市葵区駿府城公園1-1

徳川家康が祀られている久能山東照宮

国宝になっている豪華絢爛な社殿を手掛けたのは、家康から絶大な信頼を得ていた大工・中井正清。ほかにも駿府城や江戸城、名古屋城など多くのお城を建設。さらに日光東照宮や京都の二条城など世界遺産を生み出した人物でもある。
久能山東照宮へは久能山下からの徒歩（20分）もしくは、日本平山頂から「静岡鉄道 日本平ロープウェイ（有料）」（5分）で行くことができる。※詳細は確認を
住所 静岡市駿河区根古屋390

※情報は2023年6月現在