日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2023年3月4日 よる9時から放送

第1665回

異邦人が創りしモロッコ
僕らはみんな時の旅人

ミステリーハンター

中山 卓也(なかやま たくや)

1988年12月13日生まれ、福井県出身。俳優として映画、ドラマ、舞台で活躍。趣味は登山、トレイルラン、野球観戦。2021年7月に世界遺産検定最高位「世界遺産検定マイスター」の資格を取得、空き時間を見つけては世界遺産巡りへ。
ミステリーハンターは今回で23回目。

今回はミステリーハンター・中山卓也さんがモロッコへ!アフリカ大陸の最も北西に位置し、国土は日本の約1.2倍。その半分以上がサハラ砂漠に覆われているモロッコを、北から南へ縦断します。待っていたのは、幻想的な景色の町々や、魅惑の品々…。そこには一体どんな秘密が?

最初に訪れたのは全てが青い町!?

モロッコ北部にある青い町は、写真で見たことはありましたが、実際に行くと、町の一部が青いどころではなく本当に全部が青!驚きましたが、可愛いですし、段々慣れてくるんですよね。水中都市にいる気分にもなってリラックスしました(笑)。この町もそうなのですが、実はモロッコはヨーロッパ、アフリカ、中東など外から移住してきた人々によって作られた町が幾つもあるんです。

すぐ近くには白い町も

青い町から南下して足を踏み入れたのは、9世紀に作られて、町そのものが考古学博物館と言われているところです。同時に世界一の迷宮都市といわれる場所。迷宮を体感すべく、地図アプリを頼りに目的地を目指しましたが…、これがもう大変なことに!ただ1000年を経た今も使われている町は、昔の景色を見ている面白さがあるんです。迷いながら(笑)、楽しみながら、迷宮体感レポートをお届けします!

行き止まり!?
ガイドさんによる迷宮の攻略法もご紹介

迷路の後はモロッコの伝統的な家屋へ
路地から一歩建物内に入ると様子が一変!?

南下を続けると今度はピンクシティへ!

およそ4000年前からモロッコの先住民族ベルベルの人たちが暮らしてきた町です。多彩な大道芸が行われる広場や、北アフリカ最大の市場を取材すると、活気があって、色々すごかったです。生まれて初めて身体にコブラを巻きました(笑)。ただそのヘビ使いの技や、市場で売られている木工細工、絨毯をはじめひとつひとつのものから、ベルベルの人たちやモロッコについて見えきて、面白い発見のあるところだと思います。

美しい色の町並みで、
商業・経済の中心的な場所

さらに訪ねたのは荒野の町?

とても不思議な町でした。荒野のオアシスにベルベルの人たちが作った町ですが、意外にも主な産業は農業。しかも一見、農業をされているというより、育てている物がごちゃまぜに見えるジャングル!?でもそこにベルベルの人たちが生み出した工夫が色々隠されていました。僕はオアシスというところに初めて行きましたが、張り巡らされた水路などで、ずっと水の音が聞こえていたことも印象に残っています。

世界中から学びに来るという
ベルベルの伝統農法を取材

見どころは?

モロッコというと、昨年のサッカー・ワールドカップで第4位に大躍進したことから興味を持たれた方も、少なからずいらっしゃると思います。僕もこれまであまり知らない国でしたが、北から南へ色々な町を訪ねるごとにその個性にビックリして…。迷宮の町では、土壁の狭い路地から建物内に入るといきなり顔を出す、広くて、華やかな空間に圧倒されました。そのサプライズに「一体どっちなんだ!?」と混乱しつつさらに魅了される。そんなことも何度もありました。

ホテルに改装されたモロッコの伝統的な家屋

またモロッコは町だけではなく自然も、海や山、雪も降れば、荒野や砂漠が広がってそこには森も!とにかく振り幅がすごいんです。カオスを感じることもあれば、個性や奥深さに心奪われる、そんなごちゃっとしたところが本当に魅力的でした。それもすごく濃度が高くて自分の中にずっと残る気がします。ぜひ番組を通してみなさんにも感じて頂きたいところです。

北から南に移動しながら
それぞれの町の不思議さ、
この国が形作られた秘密を探ります!

こぼれ話

ミステリーハンター・中山卓也さんにお聞きした
取材のこぼれ話をご紹介

大道芸が繰り広げられる広場や
にぎやかな市場での面白い発見?

ロケの前に今回ご紹介した町のひとつ、マラケシュに関するサイトを見ていると、訪れた人の感想として幾つかよく似た内容のコメントがありました。「市場ではとにかく声掛けをされて対応にちょっと困る」というものです。実際どんな感じかな?と思いながら行ってみると、僕たちは取材チームでいたこともあって、困るほどではなかったような…。ただ聞こえてくる中には「ビンボープライス!ビンボープライス!」という声掛けも!?これには一体、どんな日本語を教わってしまったのかと(笑)。

今回のロケを通して僕の中では、モロッコの人たちはとても親しみやすい印象でした。みんなサッカー好きだから、日本人と分かると「ミナミノー!」とか「ホンダー!」など言ってくれるんです。僕も「ハキミ!」とモロッコ代表のエースの名前を言うと、「おまえ分かってるなー!」とすごく嬉しそうな顔をしてくれて。またそこからコミュニケーションが生まれるので、「あ、この交流の仕方は大事だな」と思いました。言語が違ってもスポーツなどの共通点から急に距離が縮まりますね。これも面白い発見でした。

青い町のシェフシャウエンで

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