日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2023年1月14日 よる9時から放送

第1659回

南の島でニッポン発見!
ふしぎの楽園パラオ

ミステリーハンター

渡部 陽一(わたなべ よういち)

1972年9月1日生まれ。静岡県富士市出身。明治学院大学・法学部卒業。戦場カメラマンとして学生時代から世界の紛争地域を専門に取材を続け、惨状の報告だけに止まらず、極限状況における家族や子どもたちの姿も追う。また独特の語りが人気を集め、ラジオ、バラエティ番組にも数多く出演。写真集のほか朗読作品も出している。主な著書に、『MOTHER-TOUCH 戦場からのメッセージ』(辰巳出版)、『硝煙の向こうの世界~渡部陽一が見た紛争地域~』(講談社)など。
ミステリーハンターは今回が3回目。

2023年最初に注目するのはミクロネシアの島国・パラオ!実は、この国には日本文化が浸透しているといいます。ミステリーハンターとしてその謎に迫るのは、戦場カメラマンの渡部陽一さん。一体、どんな発見が?

世界有数の親日国というパラオ
生活の中に息づく日本文化も?

日本の言葉がすごく残っているんです!取材でお話を聞いている最中に「今のは日本語!?」と驚いたことも。どこか変わった日本語ではなく、言葉が本来持つ音やリズム、意味がカチッとかみ合っていました。生活にフィットしている言葉が多かったですね。言葉ってこんなふうにしみ込んでいくんだなと感じました。生活の中に日本の単語が幾つも溶け込んでいて、パラオ語、英語、日本語が共にパラオの中にある、支え合っているのは嬉しいですね。

パラオの古代遺跡のレポートで
飛び出したのは意外な日本語!?

パラオの街中で見つけた日本?

見えてくるパラオと日本との絆

番組では27年前にパラオの大統領から日本に送られた、ある「舟」に注目しました。パラオ伝統の舟で、日本の舟と違う操作が必要なものです。それに挑む日本の学生のみなさんの姿を追いました。太平洋に浮かぶパラオも日本も島国。海と向き合う国や世代を超えたすごい力を感じました。

今時の若者たちの挑戦に…
パラオの伝統航海士や渡部さんも感動!

世界中を取材してきた渡部さんが
初めて訪ねたパラオで感じたことは?

海の美しさが世界トップクラスで、南国の島の魅力に満ち溢れていますね。ですがパラオは第二次世界大戦でペリリュー島が最激戦地となった場所。戦場カメラマンとして、行く前はその悲しみや苦しみの印象が強くありました。ところが実際にパラオに行ってみると、戦争の歴史が色濃く残っている反面、また別の側面にも気づかされました。

1994年にアメリカから独立したパラオ
過去にはスペイン、ドイツ、1922年からは
日本が南洋群島の中心として委任統治

パラオでは、日本が委任統治した当時の様子や暮らしについて、またその頃を知る方々を取材したのですが、そこから伝わってきたのは、パラオの人たちの持つ思いやり、やさしさだったり、日本人との繋がりだったり…。そういった人々の素顔でした。

もちろん当時からは80年近く経っています。独立したパラオでは新しい世代が自分たちの国のこと、さらに観光や自然環境について考え、行動されていることも今回知ることができました。そんな彼らはすごくオープンマインド!戦争の悲しみが幾つも見えてくる一面と、その一方でいつの時代も感じられるパラオの人たちの寛容さと、やさしくやわらかな雰囲気。この大きな差があるものに驚き、同時にとても嬉しい気持ちになりました。

パラオの若者と向かったのは意外な場所!

取材を終えて

かつて戦争が起こされた悲しみを忘れることはありませんが、パラオは家族や友人とぜひ行きたい国になりました。シュノーケリングをして、パラオのご飯を食べて、ゲストハウスに泊って、ローカルのスーパーで買い物をして(笑)。コロナ禍では中々外へ出られず、また今年はウクライナで戦争一色の取材だったので、窓からパラオの海が見えた時は「そうだ、こういう世界があったんだ」と我に返るスイッチになりました。

「美しい海にはナポレオンフィッシュが
普通にいました!」(渡部さん)

パラオでは、子供たちは自然の中でのワクワクドキドキ、そんな大冒険が出来ますし、何よりみんなが優しくて、手を振ってくれて、すごく温かい気持ちになりますね。パラオの人たちのやさしさや思いやり…、これはもう世界中の方々が魅せられます。パラオ、個人的にまた行きたいです!

こぼれ話

日本食をはじめ様々なグルメが充実するパラオで
ミステリーハンター・渡部さんを驚かせた料理とは?

驚きの美味しさから極上の一皿まで

まず驚かされたのは、パっと見ると「揚げ物」とだけ分かる料理…。ですが衣の中には、世界中で人気があり、僕も愛して止まない一品が詰まっていました。フワフワのパン、チーズ、ピクルス、厚いハンバーグ。それは「揚げバーガー」だったんです。かじると外側のカリっとした食感に続いてブワッとうまみが!揚げることで全てのうまみがギュッと凝縮しますね。ひとつでおなかいっぱいになりますし、何より美味しかったです!

また地元の方がすすめてくれたパラオの極上ビールがあって、名前は「レッドルースター」。ルースターはニワトリの意味ですが、パラオでは、ニワトリは敵の来襲や危険を教えてくれる縁起のいい存在なんです。灼熱のパラオでレッドルースターのうまさがジュワッときた後に、揚げバーガーを食べたらもう大満足でした!

「僕が飲んだタイプは、コクのあるクラフト
ビールという感じで、ダークビールの一歩手
前の味わいでした」(渡部さん)

ほかにも地元の方が大切にしているごちそうで、パラオ最高級の極上グルメが「フルーツバット」。その名の通りコウモリで、フルーツだけを食べている種類だそうです。スープ料理で頂きましたが、コクのあるスープに、鶏肉のささ身のようなうまみのあるフルーツバットの身が入っていました。コウモリと聞くとビックリされるかもしれませんが、知らなければ美味しくて、すぐ平らげちゃうと思います(笑)。隠れたグルメですね。

「スープのイメージは、ココナッツミルク風
味でタイのグリーンカレーに似た感じです」
(渡部さん)

※揚げバーガーとレッドルースターの写真は渡部さん撮影

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