日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2022年10月15日 よる9時から放送

第1650回

ヨーロッパアルプス
世界遺産を生んだ巨大山脈の秘密

ミステリーハンター

中山 卓也(なかやま たくや)

1988年12月13日生まれ、福井県出身。俳優として映画、ドラマ、舞台で活躍。趣味は登山、トレイルラン、野球観戦。2021年7月に世界遺産検定最高位「世界遺産検定マイスター」の資格を取得、空き時間を見つけては世界遺産巡りへ。
ミステリーハンターは今回で20回目。

数々の名峰が連なるヨーロッパの屋根、アルプス山脈。次回「世界ふしぎ発見!」では、アルプスとヨーロッパの歴史の深い関わりを探ります。オーストリア、イタリアを巡ったミステリーハンターの中山卓也さんにお話を伺いました。

ハプスブルク家栄華の象徴
シェーンブルン宮殿は
アルプスの恵みによって造られた!?

世界遺産の街、音楽の都ウィーンのシンボル
シェーンブルン宮殿

ヨーロッパのアルプス山脈と言えば、数々のクライマーたちが目指した名峰で、僕も憧れていました。今回の取材では、多くの方が一生に一度は訪れてみたいと憧れる素晴らしいアルプスの絶景ももちろんご紹介しますが、アルプスの恵みについて探っています。オーストリアでは、ウィーンそしてハルシュタットを取材しました。どちらも世界遺産の街ですが、ウィーンはヨーロッパの歴史上で政治や経済の中心地だった古都、一方ハルシュタットは、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような美しく小さな町。この二つの街の繋がりはとても興味深いものでした。そしてハルシュタットにはもう一つ世界遺産があります。そこはヨーロッパの歴史に大きな影響を与えたということがよくわかる場所であり、遺産内部にはワクワクするような面白さがありました。一気に僕の好きな世界遺産リスト入りです(笑)。是非、注目して頂きたいです。

美しい湖畔の町ハルシュタット
この町とハプスブルク家にはどんな秘密が!?

またオーストリアでは、僕が「世界ふしぎ発見!」をレポートしてきたなかで最もナーバスになった挑戦にも挑みました。これまでさまざまなチャレンジをさせて頂き、その度に緊張や不安があったのですが、今回はレベルが違いました(笑)。ドナーコーゲル山にある「天国へのハシゴ」という、クレイジーな(笑)、いやエキサイティングな注目スポットです。現地での詳細は番組でお楽しみ頂きたいと思いますが、その時感じた緊張と恐怖以上の喜びと感動を味わうことができました!

これが‘天国へのハシゴ’!!!!

山岳地帯の人たち
そして水の都ヴェネツィアの人たちの
暮らしにも欠かせないアルプスの森の恵み

ヴェネツィアもアルプスの恵みによって
支えられている!?

イタリアには数多くの世界遺産がありますが、なかでも僕が最も訪れてみたいと思っていたのが、ヴェネツィアとドロミテ山塊。今回はその二つをご紹介できて光栄です!ヴェネツィアは、それこそ数えきれないほど映像で見ていましたが、実際に現地に行って感じたのは、なるほどまさに水の都だ、と(笑)。百聞は一見に如かずですね。そしてこの華やかな水の都の誕生に欠かせないアルプスの恵みを探るためにドロミテ山塊へ向かいました。

ドロミテは、圧倒されるようなスケールの奇岩が延々と続き、とても雄々しい印象を受けたのですが、夕暮れになると岩肌がピンク色に染まり雰囲気が優しく穏やかな感じに一変するんです。どちらも美しく感動しました。そして今回は奇岩地帯の周辺に広がる森について取材をしました。ドロミテの森もまた特別なのです。

広大な奇岩地帯が広がる
世界遺産ドロミテ山塊

またアルプスの麓の小さな村、テーゼロでの体験もとても印象的でした。ご夫婦共にオルガニストとして活躍されている吉田愛さんにご案内して頂いたのですが、これまであまり知らなかったイタリアの伝統や文化を知ることができました。山、森、木に感謝して生活する、その素晴らしさに感動すると共に、日本にもそういった伝統があるので共感もしました。テーゼロは異国だけどどこか懐かしい、ホッとする村でした。

オルガニストの吉田愛さんと
夫のアレックスさん

アルプスの恵み…最初は僕もほとんどイメージできなかったのですが(笑)、ヨーロッパの屋根アルプスは、ヨーロッパの歴史と文化に多くをもたらしていることがよくわかりました。いつもとは違う視点で、アルプスの魅力をお伝えできると思います!

こぼれ話

中山卓也さんが、これまでの取材の中で一番緊張したという‘天国へのハシゴ’。その挑戦の一部始終を教えて頂いたこぼれ話をお楽しみください。

震えが止まらないほどの恐怖から歓喜へ!
アルプスの注目スポット
‘天国へのハシゴ’体験

取材前から‘天国へのハシゴ’の情報は得ていて、かなりナーバスになっていたのですが、実際のハシゴを見た時はもう絶望的になりました。想像以上に繊細なハシゴで(笑)。あの日は天候が悪く頂上付近は凄く寒かったんです。雨で濡れたハシゴ、さらに靴底には泥がついていて滑りやすい。恐怖と緊張、寒さも加わって震えが止まりませんでした。ですから余計な事を考えないように、ずっと現状のレポートをしました。でもそうやってしゃべり続けていたら、余計な力が抜けたのかハシゴの後半部分から眼下の景色が見えてくるようになったんです。そしてその美しさに感激。渡り終えた時の達成感と充実感はこれまで感じたことがないほど大きかったですね。日常生活で感じる幸福感とは質が違うんですよ。まさに生きているという喜び、こういった挑戦の先でしか得られないのだと思います。またガイドのヘリさんにも感謝しています。ヘリさんは僕が「緊張で口がカラカラです」と言えば「私にはどうすることもできない」と返すほどクール(笑)。でももの凄く信頼できる方でした。僕は自分を信じ切れなかったのですが(笑)、「君ならできる」というヘリさんの言葉を信じて挑戦を達成することができました!

ヘリさんは日本のオリンピック強化選手も指導
まさにアルペンのスペシャリスト

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