日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

バックナンバー

2022年9月24日 よる9時から放送

第1649回

初取材・北極点!
冒険ミステリークルーズ

ミステリーハンター

木戸 大聖(きど たいせい)

1996年12月10日生まれ、福岡県出身。俳優としてドラマや映画、舞台で活躍中。趣味は古着店巡り、特技はバスケットボール、野球。ミステリーハンターは今回が初めて。

北極の中心・北極点は、冒険家や研究者など限られた人しか行けない極地。ですが…、今年7月、極地専用船に乗って北極を目指す驚きのクルーズが初航海へ。そこで俳優の木戸大聖さんが、ミステリーハンターとしてこの大冒険ツアーを同行取材!一体、どんな発見が…?

北極点を目指す1200km
乗船したのは、
極地だけのために開発された豪華客船?

この客船を目にした時はまず大きさに驚きました。ただ豪華客船と聞いて想像する派手なキラキラ感とは違う印象です。船旅を楽しむ船というコンセプトで造られていて、見た目のデザインも豪華というよりシック。逆にそこがお洒落でした。乗船すると最初に出てきたのはなんとお手拭き!クルーの方が乗客のみなさん一人ひとりを丁寧に出迎えられていて、まるで高級ホテルにきたようでした。

船内の施設や食事、環境への配慮など
木戸さんの想像を超えていた発見も色々!

船が出航したのは、既に北極圏のノルウェー領・スヴァールバル諸島です。初めは北極海のオーシャンビューが続いていましたが、3、4日目くらいから、先の方に氷が!そこには海と、氷の海の境界があって、とても不思議な光景でした。早朝5時に海から氷の海に入る瞬間を撮影していると、その時までは全く感じなかった、船が氷を砕く衝撃が伝わってきて…。いよいよ北極に来たんだな!と体感しました。

ついに一般の船は入ることの出来ない領域へ
氷の海を進んで行ける特別な船の秘密を紹介!

夏の北極にはこの時期しか出会えない動物たちが!

クルーズの間は、動物が見つかると船長からアナウンスが流れるんです。「ホッキョクグマが現れました」という具合に。すると例え食事中でも乗客は各々の部屋に戻って、防寒具を着て、双眼鏡を持ってデッキへ!アナウンスが入った時のちょっと騒然とした感じもまた楽しかったです。

幸運にも実際に見ることができたホッキョクグマは、肉々しいというか、以前水族館で見た様子より肉が分厚かったり、お尻が大きかったり。まっ白でやや黄色がかった身体や口元に、少し血がついていたことも。ホッキョクグマを見たことはあるけれど「初めて見た!」という気持ちになりました。

客船から乗り換えたカヤックや特殊な
ゴムボートから動物たちを見ることも

ワクワク?緊張?
北極点に到達目前の様子は…

北緯90度の北極点は地球儀でいうと上の軸の部分。そこを目指して乗船した船が、北緯89度55分、57分あたりから、90度の北極点に到達するまでの緊迫の様子をレポートします!やっぱりそれは特別な瞬間で、乗客の方たちは各々思う場所でその瞬間を待っていましたし、操舵室の船長は、普段のとても明るい様子とはまるで違う表情をされていて…!
またこの旅ではクルーズならではの発見もありました。旅の初日にはすれ違った外国の方と会釈をして、その次は挨拶を、さらに会話をするようになっていったんです。英語が上手くなくてもコミュニケーションをとる勇気や、伝えたい思いがあれば通じることが分かりました。北極点に到達した瞬間、それこそ国など関係なくみんなで喜びあえた、気持ちを共有できたのは大切な思い出です。

高度な技術で全長150mの
客船を操る船長も一緒にお祝い!

木戸さんが注目して欲しいところは?

一番は北極の景色です。以前は、映像作品などで見た南極の様子と「あまり変わらないのでは?」と勝手に思っていましたが、全く違っていました!やはり南極は大陸で、北極は海が広がっている世界。北極、そして北極点は「こういうところなんだ!」と大きな発見があると思います。

まさかの…!

また北極点は番組としても初上陸の極地で、僕としても着いた瞬間に電気がビリビリッと身体に伝わるような一瞬の出来事でした。そこはぜひ注目して頂きたいところです!そして、豪華客船なので費用はとてもかかるけれど、自分と同世代の若い方も「いつかこの船で北極点へ行ってみたい!」と思って頂けたら嬉しいです。

さらに地球温暖化についてもレポート!
目の当たりにした北極点の現実とは?

こぼれ話

クルーズ最終日に木戸さんを驚かせたミラクルな出来事と、
「北極点到達クルーズツアー」についての情報

旅の最後に姿を見せてくれた生き物は…

下船前日の夜は、カメラマンさんと今回お世話になったクルーズ会社の方と3人でゆっくりお話しする機会がありました。深夜12時頃には翌日下船する港に既に到着していましたが、少し経つと船長から「動物が出た」というアナウンスが!?

でもこのクルーズではホッキョクグマやクジラをはじめ、色々な北極の生き物を見ることができていましたし、動物のアナウンスはしばらくなかった中で、突如流れた知らせでした。しかも深夜にどういうことかと耳を澄ましていたら…、現れたのは、今回の旅では一度も見られなかったベルーガ(シロイルカ)!

急いでデッキへ行くと、20頭ほどの白い背中が見えました。ベルーガは大海原にいるイメージでしたが、この時に現れたのは船が着く港。やはり珍しいことなのか、船のクルーの方たちも興奮されていました。僕も実はホッキョクグマと同じくらいベルーガを見たかったんです。するとクルーズ会社の方から「小型ボートを出して、ベルーガに近寄ってみよう」という提案が。取材でクルーズに参加していることもあって、これは本当に特別に体験させて下さったことです。急いで身支度を整え、双眼鏡を持って小型ボートへ。

ベルーガは海から顔を出すことはなかったですが、すごく近い距離からその群れを見ることができました。またその姿は、少しクリーム色だったホッキョクグマや、夏で茶色がかっていたホッキョクギツネとは違う“白”。まさに僕がイメージしていた北極の生き物の色。そんな姿を最後に見るという幸運に恵まれました!

「北極点到達クルーズツアー」の情報

今回ご紹介したのはフランスのクルーズ会社 P0NANT が行っている北極点到達クルーズツアーです。世界的に注目を集めているエクスペディションクルーズの新たな目玉として就航したラグジュアリーかつダイナミックな船旅を実現しています。観光用として建造された砕氷船で、約15泊かけて北極点への到達から夏の北極の大自然を満喫出来る旅は、一生に一度の特別な時間になること間違いなしです。日本人スタッフが乗船するツアーもあります。(※要確認)
開催期間 毎年7月から9月(北極が夏を迎える時期)
料金等ツアーに関する問い合わせ先「ポナンクルーズ」

オフショット

見逃し配信

TBS FREE

TVer

このページのトップへ