日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2021年8月7日 よる9時から放送

第1603回

グルメ×アート×歴史×生きもの!
今アツい!世界に誇る魅惑のSETOUCHI

ミステリーハンター

篠原 かをり(しのはら かをり)

1995年2月20日生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。趣味はクイズ、金魚すくい、昆虫採集。特技は生物、執筆。著書は「フムフム、がってん!いきものビックリ仰天クイズ」(文藝春秋)、「ネズミのおしえ ネズミを学ぶと人間がわかる!」(徳間書店)など。
ミステリーハンターは今回で7回目。

実は世界屈指のリゾートアイランド“瀬戸内”。今回はミステリーハンターの篠原かをりさんがその魅力を探ります!

まずは今話題の瀬戸内旅を体験?

それが、一泊最低でも47万5千円(税込み)の豪華客船の取材と聞いた時は「多分人生で最初で最後の機会かな」と思いました。でも実際に行ってみたら「頑張って、出世して、来よう!」という気持ちに変わっていて…。その空間はホテルに近いけれど、風を受けたり、縁側風の場所で日向ぼっこをしたりと、ホテルでもなく船でもなく、しみじみよさが感じられる特別なところでした。

また豪華客船では全食材が瀬戸内産のお料理もレポートします。ただ撮影の日は、ややフードファイターみたいなスケジュールになっていて、ケーキを食べ、お弁当を食べ、鉄板焼きを食べ、和菓子を食べ、さらにお寿司を。だから胃は「もう十分!」と言うけれど、でも口は「まだ食べたい!」と言っていて…(笑)。本当においしかったです!

さらに続く食材の宝庫、瀬戸内の旅!

不思議な面白さを体験した世界で唯一の場所?

朝一番のフェリーに乗って、早朝から、ある生き物がたくさん生息する島へ行きました。訪れる人たちが大量に餌を持ってくるので、出遅れるとその生き物が寄り付いてこなくなるんです。餌付けには反対の立場ですが、今止めると餌の確保ができないのでそこは悩ましいですね。この生き物は基本的に臆病であることで生き延びているはずですが、この島ではとにかく強気でグイグイ来るんですよ。餌を持っていないと分かると、もう愛嬌も何もなし(笑)。そこが心地よく、不思議な面白さがありました。

待っていたのはどの生き物?

瀬戸内には次の世代も見据えながら
伝統の製法で作り続けられる食品が?

小豆島で作られている木桶仕込みの醤油です。作業の様子を見せて頂いて、また10年程前に起きた存続の危機についてお聞きしました。危機から脱するためのお話は、やっぱり醤油にプライドがあるからこそのもので、かっこいいなと感じたところです。

取材では立ち並ぶ大きな木桶の上にも上がらせて頂きました。そこは人ひとり分のスペースがあって、すぐ横にも、もろみ味噌を作っている大きな桶が…。もしや自分が桶に落ちるのではとひやひやしました。私が醤油に浸かってしまうだけならよいけれど、この大事な醤油に私が混入してしまうのは大変心苦しいと思って!

瀬戸内旅の感想、また見どころは?

本当に多くの島がありますし、それぞれに歴史や文化があって、まだまだ見足りない気持ちです。知るほどに魅力が増してまた行きたくなりますね。海の花束といわれる生き物が、世界でも類を見ないほど瀬戸内の海に群生しているのですが、それがはっきり確認されたのがここ10年程のこと。だから10年後には、また違うものが発見される可能性も!知っているようで知らない場所という魅力もあると思います。

さらに篠原さんが
一番気になっている生き物を発見!?

また醤油蔵の方をはじめ、今回、瀬戸内の島々を巡る出会いの中で、軸として見えたことがあります。瀬戸内は良質な花崗岩の産地で知られていて、採掘場へ行ったのですが、そこは石工の職人さんが生涯かけて、何代にもわたって掘り続けたことが、一望できる場所でした。その思いの大きさを感じられる貴重な体験だったと思います。瀬戸内の豊かな環境は、仕事を愛して、確固たる信念を持って取り組まれた人たちがいた結果として、できているんだなと感じました。

今瀬戸内を盛り上げるアートもご紹介!
篠原さんの独断と偏見による
推しのアート作品を解説!

こぼれ話

ミステリーハンター・篠原さんに聞いた取材のこぼれ話と
取材で訪れたスポットをご紹介!

オリーブ生産量日本一の小豆島
その歴史で知ったまさかの…

オリーブ生産はやはり山あり谷ありの歴史があったそうです。その苦労の中には、原産地にはいないという害虫オリーブゾウムシの存在が!以前はオリーブに近い木を食べていたらしいオリーブゾウムシですが、そこへたまたま日本で栽培されることになったオリーブの木がやって来て、まさに出会ってはいけないもの同士の出会いに…。オリーブ生産が産業として確立するまでの困難が、まさかの「宿敵が現る!」だったことがとても印象的でした。

木桶仕込みの醤油には欠かせない
大きな「桶」の秘密

木桶が制作段階のまだ板の状態の時に、側面にメッセージを入れることを知りました。板を組んで桶が完成すれば見えなくなりますが、桶が100年、200年と使われて解体された時にそのメッセージが現れるというものです。これまで解体された桶には「賃金を絞られて畜生!」という職人さんの嘆きとか色々あったみたいで(笑)。私たちも制作途中の板にメッセージを書かせて頂いたのですが、カメラマンさんが書いたのは「これを見たら連絡下さい」という電話番号!?100年、200年先に果たしてそれが通じるのかは(笑)。私が書いたのは…。

「この多様な文化や自然環境が
いつまでもここにありますように!

取材で訪れたスポット

□「guntû(ガンツウ)」
穏やかな瀬戸内海を、漂うように愉しむことができる船旅。季節にあった航路が用意されており、様々な魅力を体験することができる。詳細は、ガンツウ公式サイトへ。

□「道の駅 小豆島オリーブ公園」
広大なオリーブ畑が広がる。園内にはフォトジェニックスポットも多数。
住所:香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1

□「ヤマロク醤油」
木桶仕込みの醤油を作っているもろみ蔵は、見学可能。「ヤマロク茶屋」が併設され、醤油を使ったデザートなどが楽しめる。
住所:香川県小豆郡小豆島町安田甲1607

□「ベネッセハウス ミュージアム」
美術館とホテルが一体となった施設。『100生きて死ね』が展示されている。
住所:香川県香川郡直島町琴弾地

□「石切りの渓谷展望台」
現在も北木石の採掘が続けられている渓谷を、見学することができる。
住所:岡山県笠岡市北木島町8703

□「語らい座 大原本邸」
倉敷の発展に力を注いだ、大原家の人々が暮らした家。国の重要文化財に指定されている。
住所:岡山県倉敷市中央1丁目2-1

□「桃太郎JEANS 児島味野本店」
2021年にリニューアルオープン。素材から製法までこだわったジーンズが多数並ぶ。手織り風景を見学できる工房が併設されている。
住所:岡山県倉敷市児島味野 1-12-17

□「笠岡市立カブトガニ博物館」
世界で唯一、カブトガニをテーマとした博物館。カブトガニの飼育・展示を行っており、間近で観察することができる。
住所:岡山県笠岡市横島1946-2

※各施設の利用時間、休みなどの詳細はホームページ等でご確認下さい
※情報は2021年8月現在

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