TBSテレビ:日曜劇場『仰げば尊し』

インタビュー

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vol7

北村匠海さん安保圭太役

この役のお話や初めて台本を読んだときに感じたことというと?

最初、ルーキーズのような生徒と先生の熱い学園モノといいますか、ヤンキー5人と寺尾聰さん演じる樋熊先生を中心とした熱い物語と聞いていましたが、台本を初めて読ませていただいたときには、素直にいい話だと思えましたし、これはいいドラマになると確信できたので、あとは自分が演じる安保という役にどれだけなりきれるか、頑張らなくてはいけないなと思いました。

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今回演じる安保はどういう人物でしょうか?

安保圭太はまず、とにかく音楽が大好きというのが一つありますが、とにかくバカ正直で真っ直ぐに生きてきた人だと思います。だからこそ、ヤンキーというものに憧れを抱いた結果、パッと見てヤンキーだとわかりやすくリーゼントにしているような、そんなストレートなところがあって、憧れが強い人なのだろうと感じています。

主演を務める寺尾聰さんの印象というと?

撮影中、僕らにいろんなことを話してくださるのですが、その度に太賀くんや岳くんたちと「寺尾さんはやっぱりすごい!」という話になります。経験がモノを言うというか、僕らより遥かにいろんなことを経験されてきた上で、それを僕らにわかるように丁寧に、それこそ人生の糧になるような素晴らしいことを伝えてくれます。寺尾さんには包容力を感じています。

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学生時代、先生とはどんな存在でしたか?

特に小学生の時、今でもたまに連絡を取る恩師と出会って、それからは先生の見方が変わりました。中学3年間、先生が常に僕たちに耳を傾けてくれたおかげで、仲良く過ごすことができたと思います。

ご自身にとって恩師と呼べる人というと?

小学生の時が一番やんちゃだったというか、いろんな友達と学校でふざけていたりしていたのですが、一言で言えばドラマみたいな先生がいて、やんちゃしている僕らを毛嫌いせず優しく包んでくれて。でも悪いことは悪いと言ってくれますし、でもやりたいことはやってもいいという先生です。
小学生のときに悪いことをして怒られるわけですけど、担任のその先生だけ怒らなかった。ただ怒るだけではなくて、小学生の僕らにもわかるぐらい優しくわかりやすく伝えてくれるので、小学生ながらこんな大人になりたいと思っていました。
小学生の友達には今もよく会いますが、その先生のことは友達との話題に出ますし、直接電話をすることもあります。それぐらい人生において心に残る先生と小学生の時に出会えたことは、すごく宝物だと思っています。

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何か挫折を味わった経験はありますか?

小学校の3年生から芸能界にいますが、芝居を始めた最初の頃、ただ自分が楽しいからやっているような、ただ感覚だけで演じている感じでした。それから、中学生になると芝居の楽しさに気付いたのですが、芝居のことを考えれば考えるほど自分の思い通りにいかなくて、段々と芝居に苦手意識を感じる時期もありました。
音楽活動もしていてグループで動いていますけど、俳優・北村匠海としては単体でいるので、寂しさを感じることもありましたが、そういった挫折感を乗り越える大きなきっかけは、俳優友達や周りの友達でした。周りに悩みを打ち明けられる先輩だったり同期や後輩だったり、そんな人たちがいてくれたからこそ、自分が今こうしていられると思っています。

今、ご自身が夢中になっているものというと?

2年前に村上虹郎の影響でカメラを始めました。虹郎とは3回ぐらい仕事で一緒になっていますが、初めて虹郎と共演した時、彼がフィルムカメラをやっていて、その影響です。デジタルカメラは持っていましたが、フィルムカメラにハマったのは虹郎がきっかけで、それから写真が好きになりました。
日常を切り取るとこも好きですし、作品として人物を撮ることも好きです。残せるということが僕にとっては大事なものになってきていて、そういう意味ではカメラに夢中です。クリエイティブな気持ちも増していくし、自主映画を撮ってみたいなと考えることもあって、そういった意味では僕にとって大きなものになっています。

このドラマのどんなところを観てほしいですか?

樋熊先生と僕ら5人のヒューマンストーリーでもあり、この僕ら5人の絆も描かれていることもあって、僕が経験してきたことと重なるものを感じて、すごく感情移入しやすいドラマです。7月クールということもあるので、アツいドラマにしたいと思っています。 台本を読んだとき、寺尾さんはアツい感じで芝居をされるのかなと想像していたのですが、撮影現場の寺尾さんは、表に放つアツさというよりも、寺尾さんの内なるアツさをセリフに込めて芝居をされてらっしゃるので、今までの“アツい教師”という枠にはまらず、それが僕にものすごく響いています。 そんな寺尾さんが演じる樋熊先生によって、今までの学園ドラマとは違ったものになると想像しているので、僕ら5人もそれに負けないぐらいの熱量で頑張っています。寺尾さんと僕ら5人と出演者全体で、アツいドラマにできたらいいなと思っているので、ぜひ観ていただきたいです。

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