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古代アンデス文明展

写真:古代アンデス文明展

遥かなる時空の旅、すべての道はインカへ。

巡回展情報

国立科学博物館 ※終了しました
2017年10月21日(土)~2018年2月18日(日)
主催:国立科学博物館、TBS、朝日新聞社

新潟県立万代島美術館 ※終了しました
2018年3月21日(水・祝)~5月6日(日)
主催:新潟県立万代島美術館、BSN新潟放送、新潟日報社、古代アンデス文明展 新潟展実行委員会

山梨県立考古博物館 ※終了しました
2018年5月19日(土)~7月16日(月・祝)
主催:古代アンデス文明展山梨展実行委員会、山梨県立考古博物館、UTYテレビ山梨

仙台市博物館 ※終了しました
2018年7月27日(金)~9月30日(日)
主催:古代アンデス文明展仙台展実行委員会(仙台市博物館、TBC東北放送、河北新報社)

名古屋市博物館 ※終了しました
2018年10月6日(土)~12月2日(日)
主催:名古屋市博物館、CBCテレビ、中日新聞社

富山県民会館美術館 ※終了しました
2018年12月21日(金)~2019年2月17日(日)
主催:富山県文化振興財団、富山県民会館、チューリップテレビ

大分県立美術館 ※終了しました
2019年3月8日(金)~5月6日(月・祝)
主催:大分県立美術館、OBS大分放送

静岡県立美術館 ※終了しました
2019年5月18日(土)~7月15日(月・祝)
主催:静岡県立美術館、静岡新聞社・静岡放送

鹿児島県歴史資料センター黎明館 公式サイト
2019年7月26日(金)~9月16日(月・祝)
主催:MBC南日本放送

展示内容

はじめに

南米大陸の太平洋岸に展開した、時間的にも空間的にもあまりに巨大で複雑な文明の全体像を、私たちはまだほとんど知りません。
時間的には先史時代から16世紀にスペイン人がインカ帝国を滅ぼすまでの約15000年間、空間的には南北4000km、標高差4500mに及ぶ広大な地域で、ナスカ、モチェ、ティワナクなど多種多様な文化が盛衰を繰り返しました。
これらの文化の魅力と個性を紹介してきたのが、1994年に国立科学博物館で開催した「黄金の都シカン発掘展」にはじまり、2012年「インカ帝国展‐マチュピチュ『発見』100年」まで5回の展覧会を開催、400万人以上を動員した「TBSアンデス・プロジェクト」です。
その集大成といえる今回の「古代アンデス文明展」では、いくつもの文化が連なり、影響を与え合う中で育まれた神々の神話や儀礼、神殿やピラミッドをつくり上げる優れた技術、厳しくも多彩な自然環境に適応した独自の生活様式などを、約200点の選び抜かれた貴重な資料よって明らかにします。

序章 アンデスへの人類到達

(紀元前13000年~前3000年頃)
アンデス原産であるトマトやトウガラシ、ジャガイモなどの作物は世界の料理を変えたと言われている。このアンデスの特有な環境に、いつ、どのようにして人類は到達したのか?序章では、アンデスに人が定住するまでの長く、複雑な過程を最新科学から辿りつつ、アンデス地域のさまざまな環境を紹介する。

第1章 アンデスの神殿と宗教の始まり

カラル文化(紀元前3000年頃~前2000年頃)
ペルーの首都リマから北に200kmほど離れた場所にある、世界遺産「カラル遺跡」。砂漠地帯であるカラルでは定住生活が始まった痕跡が見つかっており、祭祀センターが造られた社会組織が存在していたという。カラル遺跡は、本当にアンデス文明の起源なのだろうか?第1章では、アンデスでどのような神殿がいつ建造され、どのような宗教を持っていたのかを紹介する。

第2章 複雑な社会の始まり

チャビン文化(紀元前1300年頃~前500年頃)
数々の石造りの壮大な建造物で知られる古代アンデス文明。石の文明の始まりはどの時代からであったのか。ペルー北部山岳地域のチャビン文化では、石彫の神像や頭像などが見られ、その片鱗をみることができる。また、この時代は地域ごとに独特な宗教観が芽生え、社会の統一が始まっていった。第2章では、広範囲に影響を及ぼしたチャビン文化の宗教観や図像、そして社会構造を紹介する。

第3章 さまざまな地方文化の始まり

ナスカ文化(紀元前200年頃~紀元650年頃)
モチェ文化(紀元200年頃~750/800年頃)

アンデス文明では文字が発明されなかったため、土器の意匠が意思疎通のツールとなっていたと言われている。モチェ文化では、土器を通して人々が共有していた「神々」「死者」「自然」「人間」の4つの世界観を紹介する。地上絵で知られているナスカ文化では、社会構造が変化するほどの急激な環境変化を経験したことがわかっている。モチェ文化とナスカ文化、同時代の異なる地域でどのような文化が華ひらいたのかを探る。

第4章 地域を超えた政治システムの始まり

ティワナク文化(紀元500年頃~1100年頃)
ワリ文化(紀元650年頃~1000年頃)
シカン文化(紀元800年頃~1375年頃)

「太陽の門」をはじめとするティワナク文化の高度な石造建築技術や、同じ高地で共存していたワリ文化の時代から築かれ始めたインカ道(道路網)。そして、現在のペルーのシンボルにもなっている黄金の装飾品を生み出したシカン文化の金属加工技術。アンデスの各地が生み出した政治、経済、文化の体系は後にアンデス最大にして最後の帝国となるインカ帝国に受け継がれていった。第4章では、インカ帝国の基礎となった重要な文化を紹介する。

第5章 最後の帝国―チムー王国とインカ帝国

チムー王国(紀元1100年頃~1470年頃)
インカ帝国(紀元15世紀早期~1572年)

文字を持たなかったアンデスの人々の思想や宗教観などの変遷は、長い年月をかけて発展してきた黄金や石像、土器、織物など、それぞれの文明の持つ特有のデザインを通して知ることができる。第5章では、アンデス文明の最後を飾った、チムー王国とインカ帝国という二つの勢力の覇権争いを描く。 そして,アンデス地域に南北4000キロにも及ぶ大帝国を築きながら、わずか168名のスペイン人の侵略によってあっけなく崩壊したインカ帝国の実像を紹介する。

第6章 身体から見たアンデス文明

人の身体も文化の所産である。身体に描かれた様々な意匠には、その文化の持つ特質が表れている。古代アンデス文明には、旧大陸には見られないミイラの文化が育った。インカの王は死後ミイラとなり、家臣にかしずかれながら生活していた。にわかには理解できないこの風習も、その起源や発展の様子を眺めると、人間の本質が見えてくる。本章では身体に表れた様々な加工の跡を概観し、アンデスの生病老死について考える。

スペシャルコンテンツ

古代アンデス文明展 特別企画

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